クルマ雑誌の編集部に潜入!「CARトップ」

「クルマ雑誌といえば?」そんな質問に真っ先に答えが浮かぶ雑誌のひとつ「CARトップ」(株式会社交通タイムス社)は、来年で創刊50周年を迎えるという老舗雑誌。その編集部の中はどうなっているのか、「CARトップ」編集部にお邪魔してお話をうかがいました。

いざ、月刊誌売上No.1の編集部へ

今回お話をうかがったのは、「CARトップ」の黄金期を作り上げた城市編集長と加藤副編集長。編集長は紙面でもたびたび登場しているので、ご存知の方もいるのではないでしょうか?

「CARトップ」の編集部は平均年齢39歳、6名の男女によって作られています。雑誌編集というと不規則なイメージがありますが、朝10時ごろに出社して社内で業務をこなす日と早朝から現場で撮影や取材を行う日、行動パターンは主にこの2つだそうです。

撮影の際に意識するのは、人や予算が少ない中でいかにおもしろい紙面を作り上げるか。一度に5台以上のクルマが登場する企画の撮影が大変で、車両の回送や移動で人手や労力を要します。

取材を行うときには、本誌での記事作成と並行して「WEB CARTOP」の記事作成も行う場合も。海外の展示会取材などは速報性を重視して、出張先から掲載することもあるそうです。近年は、懐かしさを感じるネタがウケる傾向にあるものの、ウェブ版は若い読者からの支持も高く、年々読者層を拡大していると言います。

編集会議は大きなものが月一回。それ以外は企画に応じて進めていきます。本誌後半は編集部内で「深夜枠」と呼ばれており、クルマの情報をベースにしつつも、男性誌らしいおもしろさも追求。グラビアっぽさを残したページも人気が高いのだとか。たしかに深夜番組っぽい雰囲気がありますね。

「CARトップ」の黄金期を作った名物編集長!

「僕の自慢は、パソコンがなかった時代はボールペンで2500文字くらいの原稿を1発で書くことができたことだね」。

そう話す城市編集長は、今も現役バリバリ。今年から日本での配信も始まった世界最大級のモータースポーツニュースサイト「motorsports.com」の日本代表も務めています。若いころは校了前以外、週5日で銀座遊びを繰り返していたという伝説の持ち主です!

こちらはCARトップ編集部が所有する社用車「MIRAI」。城市編集長もよく乗っているそう。まだ東北方面は水素スタンドがないため、長距離移動には注意が必要だと言います。

来年50周年を迎え、ますますおもしろくなるCARトップは毎月25日の発売。新車情報をベースにしつつも毎回、読者を楽しませてくれるさまざまな企画や試みが行われていることが、今回お話を聞かせていただいてわかりました。

(おおしまりえ+ノオト)

[ガズー編集部]

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