1980~90年代にタイムスリップ!? ゆーるピアンミーティング

10~20代の若きオーナーを中心とした、車種・国籍を問わないオールジャンルイベント「ゆーるピアンミーティング」が5月21日(日)、横浜・イエローハット新山下店の屋上駐車場で開催されました。すでに8回目を数えるこのイベント、「若きオーナーを中心とした」といっても集まった車種はさまざまで旧車も多数。オーナー同士でクルマ談義を楽しんだり、カメラ片手にやってきたクルマを撮影したりといった、まったりとしたイベントながら、実に充実したイベントとなっていました。

20~30年前にタイムスリップした感覚に

2代目トヨタ・ソアラを囲って談義中。話をしているのはみんな20代!タイムスリップしてきたのか!?

このイベントは、車種を限定していないながら、“ちょい古”な1980年代~1990年代前半のクルマが多く、しかもオーナーがクルマの年式よりも若い10~20代というのが特徴。上の写真のようなトヨタ・クレスタやソアラといったいわゆる“ハイソカー”がいると思えば、ほんの少し前までどこにでも走っていたカローラ、スプリンター、日産・マーチといったファミリーカーやコンパクトカーもいて、1990年ごろにタイムスリップしたかのような気にさせてくれました。

1990年代前半のトヨタ・スプリンター。ダッシュボードには当時のカタログや整備マニュアル、シートには純正のシートカバーが!
日産・初代マーチ。樹脂製バンパーを始め、ボディ各部の色あせがまったくないキレイな1台!

ひと癖ある懐かしいスポーツカーの数々も

日産がWRC制覇のために開発したパルサーGTI-R。実績は振るわなかったが、走り屋からの人気は高かった!

懐かしいクルマの中には、スポーツカーの姿もたくさんありました。上の写真のクルマは、日産がラリーのために開発したホットハッチのパルサーGTI-R。小さいボディにSR20DETというハイパワーエンジンを搭載したスポーツカーです。残念ながらラリーでの成績は振るわなかったものの、じゃじゃ馬な走りで人気を博した1台です。

フェンダーミラーや2トーン色のボディカラーが時代を感じさせるが、驚くほどキレイな状態を保っている

もう1台、気になったスポーツカーが三菱・スタリオンです。発売から35年になるスタリオンは、三菱唯一のFRスポーツカーでもあります。「迷車」と呼ばれることもありますが、三菱のモータースポーツ活動で優秀な成績を残したピュアスポーツカー。ジャッキー・チェンが出演した映画「キャノンボール2」に登場したことでも知られています。

「ゆーるピアン」だけに?ヨーロピアンなクルマの姿も

デザインは名匠・ジウジアーロ。2.0Lターボで162馬力を発生するスポーツセダンであるルノー・21

ここまで国産車ばかり紹介してきましたが、輸入車の姿もたくさんありました。これは、筆者も雑誌の中でしか見たことがなかったルノー21(ヴァンティアン)ターボ。1990年ごろのフランスのセダンで、日本にも正規輸入されていたものの、現存数が著しく少ないクルマです。独自のパーツが多数使用されているので維持が難しいとのこと。このクルマのオーナーも若者でした。

好き者同士が集まってお宝発掘!

3代目ホンダ・アコードの前にはミニカーやちょっと古いクルマのミニカー・雑貨が売られていた

会場ではフリーマーケットも開催されていて、古いミニカーや当時のカタログ、雑貨までさまざまなアイテムが販売されていました。単に売買が行われていただけでなく、グッズの入手ルートの情報を教え合ったりもしていて、終始賑やかでした。

向かいではカタログが販売されていて、旧車のものがあったり中国メーカーのものがあったり、なかなか濃い品揃えだった

筆者が「ゆーるピアンミーティング」に参加したのは2回目でしたが、前回に続いて「持っているクルマと年齢がまるであってない!」と心の中でツッコミを入れまくったおもしろいイベントでした。そのイベントを束ねるメンバーもみんな20代で、エネルギッシュでいい刺激を受けます。これからも少しずつ新しい取り組みに挑戦して、「いつかはツーリングも企画したい」とのこと。楽しいイベントは、期待大のイベントでもありました。

(クリハラジュン+ノオト)

[ガズー編集部]