自動車ライターが選ぶ「北京モーターショー」の注目モデル10台

出かけてきました、北京モーターショー。
先日のコラム『世界一盛り上がる自動車ショー!「北京モーターショー」の歩き方2018(https://gazoo.com/article/daily/180428.html)』でもお伝えしたように、北京モーターショーは東京ドーム5つ分の展示フロア面積に1000台以上のクルマが並ぶ、世界有数の規模を誇るイベント。世界初公開のクルマが100台以上もあり、それらを見て回るだけでも大変です。
そこで今回は、北京モーターショーで見かけた注目のクルマを10台ピックアップしてお届けしましょう。

日本でも秋に発売決定! レクサスES

北京で世界初公開された「レクサスES」の新型は、これまで販売していなかった日本でも発売されることになりました。注目は全長5m弱の大きなボディと伸びやかなデザイン、そして広さと乗り心地の両面からアプローチした後席の快適性です。

新型フォレスターのハイブリッドモデル

北米で公開され、日本でももうすぐ発売されると噂されているスバルの新型「フォレスター」。北京ではなんとハイブリッド(スバルは「モーターアシスト」と表現)モデルが展示されていました。ただしメカニズムの詳細を公開するのはもう少し先とのこと。

小型セダンのハイブリッド、シルフィ・ゼロエミッション

日産が中国専用車として公開した電気自動車は、日本でも販売している「シルフィ」がベース。ただし顔つきは電気自動車の「リーフ」風にアレンジしてあります。実はメカニズムも同様で、シャシーや駆動システムはリーフと共用。セダン人気の高い中国だからこそのラインナップですね。

BMWのSUV電気自動車iX3

BMWは同社初となるSUVの電気自動車のコンセプトモデル「iX3」を公開。発売は2020年を予定しています。これまでBMWの電気自動車はエンジン車とは異なる専用ボディを用意していましたが、このiX3はすでに販売している「X3」をベースにした電気自動車というのが興味深いですね。

Aクラスで初となるコンパクトセダン

メルセデス・ベンツのコンパクトカー「Aクラス」のバリエーションのひとつとして用意する「Aクラスセダン」も北京で初公開。中国には車体を延長して後席足元を広くした仕様もラインナップするそうです。

日産テラは強靭な車体が自慢のSUV

ピックアップトラックの「ナバラ」をベースにしたSUVの「テラ」。トラックをベースとしている理由は、頑丈なフレームシャシーと悪路走破性の高い4WDシステムを組み合わせたタフな車両を作れるからです。中国は内陸部や山岳部へ行くと激しい悪路があり、そこで重宝されるというわけ。中国を皮切りにアジア地区で広く販売されるそうですよ。

豪華絢爛なマイバッハのSUV

SUVなのにトランクを備えたセダンという誰もが驚く車両は「ビジョン・メルセデスマイバッハ・アルティメート・ラグジュアリー」。マイバッハというのはメルセデス・ベンツの最高峰ブランドです。
市販を考えていないコンセプトモデルという位置づけですが、販売してもおかしくない完成度の高さ。SUVとセダンが人気の中国だから、こういうモデルもありなのかもしれません。ちなみに後席には、茶器一式が収まっています。中国リスペクトですね。

ポールスター1はハイブリッドで600馬力!

「ポールスター」はこれまでモータースポーツやチューニングパーツを手がけていたボルボ傘下のブランドですが、昨年、突如「今後はハイパフォーマンスの電動車を作るメーカーになる」と宣言。その第一弾がこの「ポールスター1」です。大容量のバッテリーを積んだプラグインハイブリッドカーで、驚くのは最高出力。なんと600馬力と発表されました。エンジンはたったの2.0Lなのに。

カローラにプラグインハイブリッド追加!?

トヨタからは市販モデルとして「カローラ」のプラグインハイブリッドカーをお披露目。日本のカローラとはデザインが違うだけでなく、車体もひとまわり大きいんですよ。

いちばん人気はマクラーレン

プレスデーの日にもっとも人垣と撮影している人が多かったのがこのクルマ。イギリスのスーパーカーメーカー「マクラーレン」の最新かつ最高峰モデル「セナ」です。初公開はこの北京ではなく3月のジュネーブだったのですが、やはりみなさん気になる様子で。スマホで撮影している人、つまりプライベート用に撮影している人が多かったのも印象的でしたね。

いかがですか? 気になるモデルはありましたか?
北京モーターショーは隔年開催なので次回は2020年ですが、かわりに来年は上海でモーターショーがおこなわれます。上海ではどんな驚きのクルマが登場するのか、いまから楽しみですね。

(写真・文:工藤貴宏 編集:ミノシマタカコ+ノオト)

[ガズー編集部]