カストロールトムススープラをもう一度サーキットで走らせよう!完全復活プロジェクト始動!

2020年、日本のモータースポーツシーンに復活を果たしたスープラ。SUPER GTの開幕戦で優勝を飾るなど、登場するなり大活躍しています。その活躍に先代80スープラのレースでの雄姿を思い出すファンもいるのではないでしょうか。そんなスープラのレーシングカーの中でも、今なお人気の高い「カストロールトムススープラ」が復活を遂げようとしています。

カストロールトムススープラ完全復活プロジェクトとは?

国内はもちろん、海外のモータースポーツでも華々しい活躍を遂げてきたレーシングチームトムス。そのトムスが1998年のJGTC(全日本GT選手権)で走らせていたレーシングカー「カストロールトムススープラ」を復活させよう!というのが今回のプロジェクト。

しかし、レーシングカーを復活させるのは簡単なことではありません。時間はもちろん多額の資金も必要となります。そこでトムスはこのプロジェクトに対するクラウドファンディングをスタートさせました。達成金額によりレストア可能な範囲は異なりますが、最終的には再びサーキットで走れる日を目指し、現在もレストアプロジェクトが進行しています。

カストロールトムススープラとはどんなマシン?

今回復活を目指しているのは1998年のJGTCを戦った36号車。日本人初のル・マン24時間総合優勝ドライバーである関谷正徳氏と、元F1ドライバーであるノルベルト・フォンタナ氏がステアリングを握っていた車両です。

オイルメーカー・カストロールのカラーリングは、トムスがJGTCに参戦を本格的に開始した1995年から2001年まで採用されていました。そのため「カストロールトムススープラ」はレーシングスープラの歴史を語る上でも外すことの出来ないマシンです。

きっかけはSNSの投稿

眠りについたレーシングカーを復活させる……というのは大変なことです。どのような経緯で復活を目指すことになったのでしょうか。株式会社トムス マーケティング本部の岡部隆博さんにお話を伺いました。

「きっかけはSNSの投稿でした。新型コロナウイルスの影響で2020シーズンの開幕が遅れる中、少しでもモータースポーツファンとともに盛り上がりたい!という思いで過去のレース写真などを我々の公式アカウントで投稿したり、ファンの方が過去に撮影した写真を投稿したりして、お互いに交流を図っていました。そんな中で、中国地方の倉庫にカストロールトムススープラが眠っているという投稿を発見しました」(岡部さん)

当時この投稿はSNS上ではもちろん、トムス内部でも話題となったそうです。

「社内でも大きな話題となり、『これレストアできるかな?』という話の流れになりました。御殿場にあるファクトリーのメカニック達に相談したところ、当時からいるメンバーは限られるものの、現役メンバーを中心にこのレストアをやってみようという同意が得られ、プロジェクトがスタートしました」(岡部さん)

レストアプロジェクトは苦労の連続!

こうして始まったプロジェクトですが、想像以上に苦労の連続だったそうです。

「最初画像で見た限りは状態も良く、簡単に直るのでは……と思っていましたが、考えが甘かったですね。タイヤはパンクしていて、積載車に載せるのも一苦労でしたし、エンジンも抜き取られていました。しかしうれしいハプニングもあって、もう壊れて動かないものだろうと諦めていたエアジャッキが正常に動いたときは、スタッフ全員から歓声が上がっていましたね」(岡部さん)

このプロジェクトの今後についてお聞きしました。

「まずは外装やコックピット周りを少しずつ直しながら、必要な部品を調達していきます。特にレース仕様の3S-GTEエンジンは何としてでも手に入れたいです! 2021シーズン中のどこかで“復活シェイクダウン”ができればと思っています。最終的には当時ステアリングを握っていた関谷選手とノルベルト・フォンタナ選手のドライブでサーキットを走らせたいと思っています。両名とコンタクトを取っていますが、その日を心待ちにしていただいているとのことです」(岡部さん)

トムスにしかできないことでモータースポーツを盛り上げたい

一筋縄ではいかないこのプロジェクトの原動力は、トムスメンバーの「ファンとともにモータースポーツで盛り上がりたい!」という思いだそうです。

「なんとか始まった2020シーズンですが、無観客での開催となり、サーキットにファンの方々の姿がないと我々も寂しいです。トムスにしかできないことで、ファンの方々と一緒に盛り上がりたい!という気持ちが、このプロジェクトの根底にあります。『この記事を読んだ方は是非クラウドファンディングに!』とまでは言いません。モータースポーツファンの皆さまでこのプロジェクトを話題にしていただき、盛り上がっていただけたらうれしく思います」(岡部さん)

今後プロジェクトの様子はプロジェクト特設ページの他、トムスの公式SNSにアップロードされるそうなので、モータースポーツファン全員でこのプロジェクトを見守っていきましょう!

<関連リンク>
カストロールトムススープラ完全復活プロジェクト特設ページ
https://www.tomsracing.co.jp/sv/motorsports/restore/

トムス公式Twitter
https://twitter.com/tomsracing

(取材・文:西川昇吾 写真:株式会社 トムス 編集:奥村みよ+ノオト)

[ガズー編集部]

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