日産・セドリック/グロリア…日本生まれのビッグセダン

優れた性能を有する大型セダンは、各自動車メーカーのブランドイメージを担うもの。今回は、人々の記憶に残る、日本生まれのビッグセダンをピックアップ。1990年代に登場したモデルを中心に紹介します。

日産・セドリック/グロリア

1991年に登場した、セドリックとしては8代目、グロリアでは9代目となるモデル(型式名:Y32型)。税制の変更により5ナンバーの呪縛から解放され、全車3ナンバーサイズとなった。ただし全面刷新されたのは、先代までのセンターピラーレス構造からピラード形式となった4ドアハードトップのみで、セダンは先代Y31型、ワゴンは先々代Y30型が継続生産された。

ゴージャスなブロアム系は角形2灯、先代から加えられたスポーティーなグランツーリスモ系は丸形4灯と異なるマスクが与えられ、双方の差別化がより明確となった。エンジンは初代シーマから受け継いだ3リッターV6 DOHC 24バルブターボを頂点に5種類。トランスミッションは4段ATまたは5段AT。サスペンションはフロントが先代から受け継いだストラットだが、リアには新たにマルチリンクを採用。ブロアム系の上位グレードにはエアサスペンション、グランツーリスモ系の上位グレードにはスーパーHICASが用意された。

当時のベントレーのハイパフォーマンスモデルにも似た雰囲気の顔つきを持ち、“グラツー”の愛称で呼ばれたグランツーリスモ系を中心に、市場の評判は上々。ライバルであったトヨタ・クラウンの同時代モデル(9代目)が、押し出し感を弱めたスタイリングのために苦戦したこともあって、クラウンを上回るセールスを記録した。​

[ガズー編集部]