シボレー・コルベア・・・リアエンジン・リアドライブの名車特集

今回ピックアップするのは、いまやすっかり少なくなった「エンジンを一番後ろに積むクルマ」。軽自動車からスポーツカーまで、代表的なリアエンジン・リアドライブのモデルを紹介します。

シボレー・コルベア

アメリカン・モーターズの小型車や、急増する輸入小型車に対抗すべく、1960年にアメリカのビッグ3はそろってコンパクトカーをリリースする。そのうちの1台であるGM(ゼネラルモーターズ)のシボレー・コルベアは、全長4.6mに満たないモノコックの4ドアセダン/2ドアクーペボディーのリアに空冷の2.3リッター水平対向6気筒エンジンを積むという、アメリカ車としては特異な設計だった。

その成り立ちにはフォルクスワーゲン・ビートルの影響がうかがえるが、既存の米車にはなかったスポーティーな感覚が受け入れられ、初年度は年産25万台とまずまずの実績を残す。1961年には5ドアワゴン、1962年には2ドアコンバーチブル、そして同門のオールズモビルF-85ジェットファイアに次いで、市販車では世界で2番目となるターボチャージャー装着車を追加設定。また、クロームのモールディングがボディー全周をぐるりと囲むスタイリングは「コルベア・ルック」と呼ばれ、世界中で模倣された。

しかし、1965年に出版された、社会運動家で弁護士のラルフ・ネーダー氏の書籍で、リアのスイングアクスルに起因する操縦性が危険と糾弾されてしまう。実際には同年に実施されたモデルチェンジでリアサスペンションは完全な独立懸架に変更されていたのだが、危険なクルマというレッテルを貼られてしまったダメージは大きく、セールスは急下降。マスタングやカマロといった新世代コンパクトの台頭もあって、最終年度となる1969年の生産台数はわずか6000台にまで減っていた。

[ガズー編集部]

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