SUPER GT年間シリーズ表彰式「SUPER GT HEROES 2016」開催

12月2日(金)に、SUPER GTを運営するGTアソシエイション主催の年間シリーズ表彰式「SUPER GT HEROES 2016」が都内にて開催された(FIA F4シリーズ表彰式も併催)。

この日は、シリーズを戦った全ドライバーやチームの他、協力団体などが主役で、運営側が感謝の気持ちをあらわすイベントとなっている。開催は、今年で2年目。ドライバーがタキシード姿などで登場する気品ある授賞式が、SUPER GTでも開催され、欧州のモータースポーツ文化にまた近づいた感があり個人的にもうれしい。

そして、もう一つうれしい事が…。GTアソシエイションの坂東正明代表から、GTアソシエイションがJAF日本自動車連盟の公認団体となったことが報告された。これは、話題になっては消え、またいつしか話題にあがるという日本で一度見てみたい公道レース開催に一歩近づくということだ。実現に向け、法律の整備も急がれるところ。今年で、63回目の開催となった公道レース「マカオグランプリ」に、これまで何度か行ったことがあるが、街にすっかりレースがなじんでいる様子は、年に一度であるのに日常の光景。クルマを基幹産業とする日本では、是非目にしたい。近い将来、公道でのSUPER GT開催のアナウンスを、期待を込めて待ちたいと思う。

各エントラント、ドライバーの方々が全員ステージにあがって、拍手で称えられる光景には、戦いが終わり仲間となった笑顔がたくさんあった。GT500クラス参戦2年目の元F1ドライバー、ヘイキ・コバライネン選手は、SUPER GTと日本という国に、どんどんなじんでいる感あり。フォロワーが34万人もいるツイッターはマメに投稿されていて、世界中のモータースポーツファンへ届いているはず。SUPER GTの知名度もあがっていると思われる。あとは、とんかつ以外の食べ物を攻略するばかりだ。

そして、現役ドライバーを今シーズンで終えるという宣言をし、最後のレースに臨んだGT300クラス土屋武士選手。最後の最後でシリーズチャンピオンを獲得するという偉業を達成した。かつては、GT500 クラス、名門トムスのエースドライバーとして君臨。現在は、最強のプライベーターとして、マザーシャーシを駆り戦い抜いてきた。その土屋選手のチャンピオン獲得は、これまでの苦労を知るたくさんの方に祝福されることとなった。今回の授賞式でも、かつてチームメイトとして一緒にGT500クラスでチームメイトとして戦った織戸学選手が、若干手荒い祝福をしていたが、固い友情が感じ取れ、心あたたまる表彰式となった。

オフシーズンは、GT500クラスは来季から導入される新型車両を組むのに忙しい時期だったり、クルマができればテストが待ち受けている。また来季の為のスポーンサー営業もあったりと、実は繁忙期。いつものことだが、来季の開幕までおとなしく待つしかない。ストーブリーグも情報が見え隠れしてくると、これはこれでワクワクするものだ。この時期の噂も、開幕までにひっくり返っていたりと不確かなものもあるが、そんなことも楽しみながらオフシーズンを過ごしたいものだ。

この表彰式が行われているホテルのエントランスには、なんとトランスポーターが置かれた。坂東代表からのリクエストとのこと。ちょっとおもしろい試みと感じた。

今般の様子は、テレビ東京「スーパーGTプラス」で一部オンエアされる予定。以下、ギャラリー。無礼講の場を少々。全員ではありません、お許しを…。

(写真、テキスト 大谷幸子)

[ガズー編集部]