鈴鹿10時間耐久レース…祭りの賑わいとさみしさと ~鈴鹿10時間耐久レース現場レポート2~

公道パレードからのすべての『鈴鹿10時間耐久レース』のスケジュールが終わり、今年は終わった時のさみしさったらなかったね。花火見ながらウルウルきました(笑)。どんだけ現場が好きなんだろうと思っていましたが、なかなか心の中までつかみ取るには、このレースについてはまだまだです、私が。では、振り返りレポートします。

夏の耐久レースとしては、鈴鹿1000 ㎞の歴史の中に位置づけカウントされていますが、フラットに見ると、『鈴鹿10時間耐久レースは』今年で2回目。タイヤはピレリタイヤのワンメイク。参戦する車両は、“GT3”という市販車をレース仕様に改造したもので戦うので、過去に開催された耐久レースとは内容が大きく異なります。

注目すべきは、海外の自動車メーカーのワークスドライバーがやってきて、GT3世界一決定戦を行うというこれまでになかったレースです。過去と比較などせずに、シンプルに由緒正しきイベント…だと思います。賞金総額1億円と、プロスポーツならではプライド相応の賞金の提示もあり、参戦する側もプライドと実もあるレースかなと。

顕著だったのは、今回のドライバートークショーが賞金のお話推奨だったようで、お金の話が結構多かったですねえ。お金なんて…というドライバーさんもいらっしゃいましたが、日本で多額の賞金のかかったレースがないからでしょうか? でも、プロだからいいんです、資金を調達する側へのリスペクトも考えるとね。

片岡龍也選手の一言がまさにと思うことを述べていました。日本で開催されるレース、賞金を日本から外へ出したくないと。これ、共感しました。日本のレース業界も欧州に負けてない!と言いたいんですけどね…。今年も総合優勝は、メルセデスさんがもっていきました。

このイベント、GT3車両の世界一決定戦ですがやっぱり思うのは、日本のメーカーがホンダさんと日産さんのみが、さみしい点。もちろん、レースですからお金もかかるので、そう簡単に出ます!とは行かないのですが、無責任発言をさせていただくと、よく知ったサーキットで、日本車がオーバーオールの表彰台に上がらないのはさみしかったです。批判ではなくね。参戦するメリット考えると、どうなんでしょうね。これからトヨタさんも考えてくれるかな?出てほしいですねえ。GT3ありますしね。

今年は、SUPER  GT GT500クラスのGTドライバーの参戦が増えました。トヨタ勢は、ヘイキ・コヴァライネン選手、ニック・キャシディ選手、石浦宏明選手。ホンダ勢は、牧野任祐選手、日産さんは他のレースでGT3をドライブしていますが、松田次生選手。GT300 クラスからも、昨年同様、同じGT車両 (Honda NSX GT3 Evo、LOTUS EVORA MC、Audi R8 LMS GT3)の参戦もありました。

チームはそのままで車両を変えて参戦したチームもあります。優勝候補のグッドスマイルレーシングが、谷口信輝選手、片岡龍也選手、小林可夢偉選手で今年も参戦。スパ24時間でお披露目になった『Mercedes-AMG GT3』で話題をさらっていました。カラーリングがまるっきり違います。この経緯は、グッスマさんのサイトをご参照。レースクイーン(このチームだとミクサポと呼ぶらしい)は、10h仕様のチアガールで登場していました。

ゲイナーさんは、久保田克昭選手に石浦選手、そしてミカ・ハッキネン選手を擁して、『McLaren 720S GT3』を走らせました。ここはレースウィークの目玉コンテンツ!人だかりでしたよ。石浦選手は、憧れのドライバーがチームメイトということでめちゃくちゃうれしそうでしたが、石浦くんもチームメイトになれるくらい素晴らしいドライバーになったということだよね~。良い経験ができましたね!

JLOCさんは、『LAMBORGHINI HURACAN GT3』を投入!ウラカンのエボを2台持ってきてました。このままGTの車両がチェンジになるとうかがいましたが、オートポリスでチェックです。aprさんは、『Ferrari 488 GT3』。プリウスからのフェラーリ。昨年と同様です。

LM Corsa は、脇阪薫一選手、脇阪寿一選手を加え『Porsche 911 GT3』で参戦。監督は、服部尚貴さんでした。こちらも大人気チームですね。普段、監督業で忙しい脇阪寿一監督が、ドライバーで登場しました。

GR 86/BRZレースの速度域以上のクルマに最近乗ってなかったそうで、これは実弟の薫一選手のご尽力によるものらしいです。寿一監督と言えばトークが十八番。持ちなれたマイクをステアリングに換え、兄の出番を作ってあげたようですよ。

ルーフには、Juichi is back!の文字が。仲の良い兄弟ですよね。二人で業界突っ走りながらも、苦労も一緒に経験してきたでしょうけど、兄弟愛がハンパない。こんな遊び心的なこともできるのがこのレースなのかも。お疲れさまでした!

SUPER GT に関わるメンバーをそっと応援していたのですが、結果はなかなか厳しかったですね。欧州のファクトリーチーム、ドライバー、車両はやっぱすごい。異国までわざわざ来るくらいですのでハンパなくやる気に満ちていましたね。

スポット参戦の日本勢は、一日のフリー走行で、ピレリタイヤを攻略するには、やはり時間が足りないかなと思いますが、これも経験値が少しずつ増えていくのでしょうね。期待です!

今年も『メルセデス』『BMW』『ポルシェ』『ベントレー』のワークスチームなど、有名どころが勢ぞろい。これは、名前で文字数を使ってしまうのはもったいないのでエントリーリストご参照。

1チームだけ取り上げると、予選ポールポジションを獲得したBMWワークスのアウグスト・ファーファス選手にあえたのは、うれしかったね。

BMWの顔のチャーリーさんことカール・ラム氏が、2018年で退任となりましたが、最後のレース、マカオGPのGT CUPで優勝してBMW Team Shnizerのみなさんがポディウムで号泣していたんですよね。

印象的で忘れることができません。ファーファス選手の涙も記憶にあります。今年の1月にチャーリーさん急逝されてまたショックでね…。このチームは何となくチェックしてしまいますね。

ファーファス選手は、SUPER GTにもスポット参戦の経験がありますし、ツインリンクもてぎでDTMのデモランやった時も来日されます。

しかし、昨年DTMから卒業したので、今年11月に富士で開催されるDTMとSUPER GTとの交流戦には来ないんだろうなあと思っていました。

だから、ちょっとお目にかかれてハッピーでした。クルマには、チャーリーさんからパワーをもらうメッセージがありましたね。常に、チームは彼と一緒です…。

グランドスタンド側では、今年もパリピ~!盛り上げ~!的なコンテンツがありまして、泡orお水パーティーでDJと共に盛り上がっていました。最初はみんな遠慮してるんだけど、カラダが音楽にのってくるのよね。子どもたちも楽しそうでした。カメラを抱えてノリノリ(古っ)でした。

これから歴史を築いていくレースですが、鈴鹿サーキットさんの盛り上げは上手。レースは長いですが、あっという間。今年は、暑さにやられ少しくじけてしまいましたが、とにかく知名度をあげてもらうことに期待です。

公道パレードなども、根付いていくといいなと思います。なんだかんだ、たくさんの方が沿道に出てましたからね。ル・マン24時間と同じようにもできないかしら?ドライバーの顔が見たいですね、あの雰囲気は…。と勝手なことを言っておきます。

最後の花火が夏の終わりを感じ、さみしくてダメでしたね。8月は現場漬けでサーキットを堪能させていただきました。イベントにも行きましたが、猛暑にやられ現場で初めてツライと思ったのは内緒(笑)。

少し休めたので、また9月も突っ走ります! 9月は、SUPER GTオートポリスからスタート! では、九州に行ってきますね!写真の続きは、Instagramで…。

(写真:折原弘之 大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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