新天地での優勝とタイトル争いの行方 ~SUPER GT Rd.7 現場レポート~

9月21日(土)、22日(日)、SUPER GT 第7戦が終わりました。最終戦を前に、どんな戦いが繰り広げられるのか、ランキング1-2の2台の行方は、当然大注目。そして、シーズン終盤になると、ハンデの少ないクルマに活躍のチャンスが到来します。よって、ポイントを加算するのも若干苦しく、ランキングに変動があったりするラウンド。とにかく、注目の一戦!

今回は、日産勢が2機目のエンジンを投入する(12号車をのぞく)ラウンド。フレッシュエンジンでガンガンくるのかな?とか、ウェイトハンデをかんがみると、NSX GTかGT-R。エンジン交換は影響が大きいのでGT-Rかもなとの予想で菅生入り。

LEXUS勢は、今季はなんとなく盤石。6戦中5勝を上げウェイトが重いので、それぞれ、できうる限りのポジションを目指す感じかな?

設営日から日産勢のピットのまわりで素材集めを頑張る私。まあ、車検場とピットの関係で、たまたま設営日の午後は、そこにいたけど、いや、あちこち行ってたかな(笑)。翌日の予選日からなかなか最前線の人の話がのんびり聞けなくなるのでね。このなんとなく自由に見える時間は貴重なんです、とっても。

中立の立場を持ってして、忖度なく受け止めても、中の人からいただく言葉に心は揺れまくり。最前線の人たちが大好きです、ホントに。レースの“いろは”は何年経ってもわからないことがたくさん。

デスクワークももちろん大事ですが、そうじゃない「熱」みたいのを話していると感じてね。この業界の方は「職人」ですね。マニュアルがある感じはしないし。ま、これはまたいつか書きますけどね。

主役のドライバーさんより裏方の人の話が肌に合ってるのか、常に興味津々。8割がた文字にして書けないことばかりなんだけど、勉強になる。信頼していろんなことを話してくださる方と、この書けるスペースがあることに感謝です。さて、長くなりましたが、振り返りますか。

予選は、ランキング2位の37号車KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)の4番手にびっくりでした。ウェイトハンデ+燃料リストリクターのハンデをドライバーの技量でカバーしたと。実力に驚くのは今さらですが、ほんと驚愕。

前戦のオートポリスの走りでも感じました、やっぱりすごい!ってね。ドライバーみんなプロだから、その技量はスゴイに決まっていて、驚くことでもないのかもしれません。

37号車のご本人たち、ご機嫌でした。当たり前ですよね、戦えないかもしれないハンデだというのに予選4番手、ほかの軽いクルマたちの立場は…って思うリザルトですよ、コレ。まあレースは明日だから…とサーキットにいる時の口調で予選は〆ますけどね。

迎えた決勝。雨でレースができないのかもと思っていた天気予報は、またもビミョーにはずれ、グリッドウォークまでどうにか持って、スタート直前に雨が落ち始めるという悩ましいスタートとなりました。もう勘弁!

ダミーグリッドにはウォームアップ走行で履いたスリックの横に、レインタイヤが並べられる見慣れた光景。これ、この前教えてもらったのですが、タイヤが冷えないという利点もあるそうです、なるほど…。雨量はグリッドを撮影しまくっていた頃、若干、弱まってきましたが、グリッドウォークが終わる頃には本降りになりました。嗚呼…とため息。

路面の色が変わるまでになったので、レインタイヤを装着するチームがほとんど。気持ちも時間も、ほんとギリギリの選択でしたが、これはレインタイヤで正解でした。セーフティカースタートとなって、4周目にレースがスタートすると、スリックのクルマはスピンを喫していました。雨に翻弄されたというフレーズを、何度、今季は書いただろうと…。そんなことが頭をよぎりました。

レース序盤は、トムスの2台が目覚ましい活躍。36号車au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛)は、今回エンジン3機目を投入しているので、ペナルティストップ10秒を受けましたが、フレッシュエンジンでどんどん上位へ。

そして、ルーティンのピットインでタイヤ無交換を敢行。37号車も同様でタイヤ無交換。これが後半の雨量でしんどい展開になり明暗を分けました。コース上に留まることが精いっぱいでしたね。

同じくタイヤ無交換の6号車 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/山下健太)は、雨量を考慮しタイヤ交換を決断。2度目のピットインを敢行するためクルマをピットに呼び寄せました。あとにも先にも、このタイミングがベストだったと思われます。

そして、今回優勝の3号車CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/フレデリック・マコヴィッキ)。セーフティカーが入った際に4番手に居ましたが、リスタートしてからの速さったら。54周目(決勝81周)に37号車をパスしトップへと浮上。そこからコース上は膠着状態となりましたが、3号車のマコヴィッキ選手は、ギャップを約20秒築き、今季初優勝を遂げました。

3号車と言えば、スタートドライバーを務めた平手晃平選手。今季はトヨタを離れ日産陣営からの参戦です。2018年のシーズンはLEXUSのGT500クラスのシートを失い、いったんGT300クラスのドライバーに収まりましたが、諦めずにGT500クラスへ他メーカーから復帰するという前代未聞?のストーリー。

2018年のコラムですがご参照
〇心機一転 前進あるのみ! ~レーシングドライバー平手晃平選手~
https://gazoo.com/article/oneesan/180209.html

そして、移籍シーズン1年目で初優勝。タイトルとか絡んでないにしてもなかなかできないことですよ。メーカーを超えて移籍というのは、何かしらハンデになるのでは、とか。お母さん感覚としては心配になる訳です。でも、しっかりそのキャリアが長く続くことを祈ってます。頑張ってね!

で、一か月お休みして最終戦は、バチバチのガチンコバトル!

1位 6号車   70ポイント
2位 37号車  63ポイント
3位 23号車  49.5ポイント

最終戦にふさわしいバトルを期待しています!ポイントリーダーの渦中の人、6号車のエンジニア様にお話を伺ったので次のコラムで紹介します!では、また! レース振り返りに、Instagramも見てくださいね!

(写真:折原弘之 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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