WEC富士6時間耐久レース行ってきたよ! ~現場レポート~

今年も行ってきました、異国と化す富士スピードウェイへ! FIA世界耐久選手権(WEC)第2戦、富士6時間耐久レースは、日本開催が8回目となるのですねえ。今回は、台風は日本を避けていってくれました。決勝日、レース中に、若干降りましたが、すぐにあがり、無事に終了です。では、振り返ります。

わたしは、木曜入りしていましたが、これはいつものこと。木曜日と翌金曜は、地元の小学生がサーキットを訪問するんです。そして、ドライバーは午後からトラックウォークのスケジュールが組まれています。全員(?)の顔写真が撮れるチャンスです…って追っかけさんじゃないですよ(笑)。ですので、現場に詰めています。

今週末、F1日本GPが開催される鈴鹿サーキットでも同様のことが毎年行われているようですが、地元にサーキットがあるというのは何ともうらやましいですね。そんな課外授業に行ってみたいなと思います、ホント。

トラックウォークの前に、FIA WEC公式さんの、ゆるい撮影がありました。昨年は、「だるま落とし」その前は「折り紙」だったかな? 今回は、ラグビーのワールドカップが日本で開催されているということで、ゴールキック大会! このレースを運営するACOのスタッフ中にも、ラグビー経験者がいるらしく、最初に蹴った姿にほれぼれしたのは内緒(笑)。中嶋一貴選手うまいことうまいこと。なんでもそつなくこなす優等生タイプですね、彼は。

そして、トラックウォーク。トヨタ自動車のWECドライバー育成プログラムで今季(2019-2020初参戦する山下健太選手の姿が見え、声をかけてみました。富士は、自身のホームコースとも言えますが、トラックを歩いた経験がないそうで、TOYOTA GAZOO Racingのメンバーとコース確認に行っていました。意外でしたね、F3でチャンピオンも獲っているのに。

たまたまTMGの日本人スタッフのS氏がジョギングで一周して戻って来られていましたが、日本でスーパーフォーミュラを担当されていた時も、スタッフみんなと走ってたなと懐かしいことを思い出させてくれました。この8年で、メーカーさんも活動が様変わりし、環境が激変していることを実感しましたね…。

金曜から公式スケジュール、走行が始まりました。朝は土砂降り。午後は、ビックリするくらい湿気もなくカラっと晴れました。素敵な夕日と富士山。海外チームのみなさまへの「おもてなし」でした。綺麗でしたよ、撮りそびれたけど。

もう10月ですから秋めいていいはずですが、連日半袖の洋服をしまう気にならないほど夏。今年は変ね。WEC富士と言えば、いつも長袖でブルゾンないと風邪引いちゃうのにね。

レースの状況は、各レポートをご参照いただくとして、レースが始まる前までは、話題探しに正直苦労しました。メーカー参戦が激減したので、若干さみしかったです。来季までの過渡期と考えて良いのか、今季まだ2戦目なのに、TS050 今季で最後というフレーズがさらにさみしさを増長しました。仕方ない話だけどね。

小林可夢偉選手がトークショーで、「来季、クルマがスーパースポーツになると、TS050の速度より遅い」と発言していました。そうなのか…、このクルマを初めて見たとき、当時はアウディも参戦していましたが、モーターの音に未来を感じたものです。

そして、いきなり全開という速さにも驚きました。速さが違うから未来がなくなる訳ではなく、進化しているのは間違いないから楽しみだけど、今回はしっかり見届けました。コースサイドに行って、写真も撮りまくりました。と言ってもゴミ箱いきの写真が大量にありますけどね。写真、難しいね…。

予選日に行われた記者会見。これに初めて参加した山下健太選手。会場に行くと一番乗りで椅子に座っていました。そこへ中嶋一貴選手と小林可夢偉選手も早々に来て。この会見、すべて英語で行われるんです。通訳など付きません、当たり前のように進行していきます。そりゃー心配ですよね、ケンタ…。

でもどうにか会見は英語で対応しました。会見場には、見学していた子どもたちもいて、その子たちの質問にも回答。「世界で活躍する為には、英語が必要ですが…」という内容に、先輩たちにいじられながらも山下選手、今度は日本語で答えていました。「英語やっておいたほうがいいよ」って。可夢偉選手が英語でフォローしていましたが、お兄さんでしたね。何気ないことでしたが、山下選手も英語勉強しなくちゃ!とますます思ったことでしょう。

予選後にまた少し話せましたが、山下選手(LMP2クラスに参戦)、チームメイトの二人より、一人だけ速かったです。TOYOTA GAZOO Racingのお兄さんたちは、今季導入されたサクセス・ハンディキャップもありバチバチ。LMP1クラスに導入された SUPER GTのウェイトハンデシステムのような制度ですが、このクラスに、プライベーターの参戦もあるので、彼らにもチャンスを作るシステムだと思えば良いのかと。

このハンデがどれだけ機能するかは、シーズン終わってみないと、皆、目見当もつきません。でも、ワークス、プライベートに関わらず、参戦と勝利のチャンスが増えてほしいとは思います。トヨタ負けちゃうとプライドガタガタですが、そういうシステムなのかな。レースもどんどん変わっていくんだなと改めて実感。しっかり情報入れてないと置いていかれると、これが最近の正直な気持ちです。

そうそう、忘れてた。予選後のトヨタvs そのほかのドライバーの玉入れも、盛り上がってましたね。玉入れって日本特有のもの?でもあるね。そして楽しい団体競技。ACOのスタッフさんも楽しかったと喜んでいました。

さて、細かなコンテンツばかりレポートしてみたは良いけど、そんなことよりもこのカテゴリーの行方が心配。フォーミュラEが盛り上がってきて、WECへのメーカー参戦が失われたワークスドライバーはあちこちに活躍の場所を求めて流れていきました。

フォーミュラEには、アンドレ・ロッテラーという日本で走ったなじみのあるドライバーが、ポルシェのワークスとして復活しました。もうWECにはいない…。将来を考えると、電気というパワーユニットはこれからも可能性が大きいですよね。フォーミュラEは安泰?

それと、電気ではないけど「TCR」というカテゴリーも欧州で盛り上がり、日本でも今年そのシリーズが誕生しました。SUPER耐久シリーズには、一足早くカテゴリーが設けられていますが。日本車でいうと、ホンダシビックType Rが参戦していますが、TCRに日本の他メーカーが参戦してくるのはいつだろ?結構な勢いで派生してるよね?

日本で不動人気のSUPER GT。その中の自動車メーカーのカスタマーレーシング「GT3」車両の参戦は、日産GT-Rがリードしていますよね。他メーカーも参戦していますが、始まったばかりという感じ。他のカテゴリーにも出ていますが、時間をかけて…かな?今後はどうなる?

世界中でモータースポーツがリーマンショックから10年の時を経て、再び盛んになりました。世界のレースへの日本からの参戦も増えています。毎週世界中のどこかで誰かがレースをしています。SNSを見ていると休む暇ないですよね(笑)。

WECの今後は、参戦コストを抑えるための2021年のレギュレーションがすでに発表されています。LMP1は生まれ変わり、ハイパーカー技術規定にのっとったクルマに…と字面だけで私は全く想像ができない文系頭。ごめんなさい。とにかく2021年、この規定の時も、すでに前述したモータースポーツの環境も、変わっている可能性がありますが変わるのです。

最大のイベントであるル・マン24時間は、もちろん、これからも伝統を引き継いでいくのは変わりないでしょうけど、それに付随するシリーズをどう存続していくのか、見届けたいですね。そして、年に一回、富士スピードウェイで味わえる世界戦も、これまで同様、楽しみにしたいと思います。素晴らしい写真が届きましたので、ギャラリー作っておきますね! わたしの愚作はインスタでお楽しみください!では、また!

(写真:折原弘之 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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