【70スープラ】車検に通りました! ~クルマ離れ世代のクルマ好き男子の野望 Vol.16~

今回は、70スープラの車検を通すまでの途中経過と、GRスープラ(SZ-R)に乗ることができたので、自分なりのインプレッションの2つについて書こうと思います。

クルマをショップに預けてからなんだかんだ約1ヶ月半が経過しました。乗りたくてウズウズしていますが、クルマをより良い状態にしていただいていますので、気長に待つとします(この原稿を送ったのち引き取りに行く予定です)。

結論から申しますと、車検”は”通りました。アイドリング時の点火不良はバッチリ直り、不調は見られないようです。また、前回のイグニッションコイルに付くカプラーに合わせたハーネスの作成に加え、ターボプレッシャーセンサーと呼ばれる部品を交換しました。経緯としては、アイドリングの回転数が通常時よりも低く、苦しそうにアイドリングをする様子があったため、原因を追究していただきました。

ECUやISCV等のアイドリングの制御に関する部品を交換して試した際に、ターボプレッシャーセンサーに辿り着いたとのことです。いずれ経年劣化による交換を考えていました。純正のセンサーだとブースト圧がおよそ1.2kPa前後までしか計測できないため、今後のチューニングを見据え、社外のセンサーへの交換を検討。そうするとサブコンの大幅な書き換えが必要となります。今回はショップさんが持っている中古のセンサーを譲っていただいたため、アイドリングの回転数も落ち着きました。

ただ、冷間時のエンジン始動の制御が少し気になると連絡がありました。ECUはDENSOから出ているコンデンサー液漏れの対策品が装着されていて、サブコンで制御をしていますが、発売時のJZA70用のECUと若干マッピングが異なるためか、普通なら2000回転まで勢いよく上がった後、徐々に700回転前後に落ち込みますが、私の場合、1500回転位まで上がって数秒後にアイドル領域まで落ち込みます。

ショップの方曰く、他のJZA70のECUと入れ替えてエンジン始動を試みたところ、私のECUの時だけ変わった動きをするため、始動時の回転数が異なるのは対策品のECUによるものだと推測されましたが、コンデンサーが漏れている様子がないことから、他に大きな異常は見られないと仰ってました。私も普段運転する際、水温の針が動くまで暖機をした後、エンジンが暖まるまで暖機運転をしています。その間、エンストやハンチング等ECUの故障特有の変わった動きは見られませんので、少し様子を見ます。

もともと、車検が終わった数日後にはクルマを受け取る予定でしたが、引き取り日前日にショップの方から「車検後に発覚した内容ですが、高回転の領域で空燃比計の示す値が補正を含めて設定値より薄く、最悪エンジンブローのリスクが考えられるので、修理したい」と連絡がありました。恐らく、原因は、燃料系か制御系であるとのことでした。

まず、燃料系は燃料ポンプが悪さをし、高回転で十分な燃料が送り切れておらず、燃調が薄くなってしまっている可能性がありました。私が交換した社外の燃料ポンプは、極稀に初期不良があるみたいで、もしかしたらそれが原因ではないかと思いましたが、連絡を受けた翌日に燃料ポンプを確認したら、問題なく稼働していたとのことでした。また、燃料フィルターにつきましても燃料タンクの状態を見たうえで考え難いと仰っていました。

そこで、サブコンのデータをPC上で確認したところ、マップには特に異常がなかったため、本体ではなく配線が怪しいと睨んだ結果、本体とECUを接続している配線の接触不良が見つかりました。サブコン本体をグローブボックス内に収めようかと思っていましたが、一時的に助手席の足元に置いていたせいで、Gによって揺れ動いてしまい、マットと本体との摩擦によって不良を起こしたのだと推測します。

面倒臭がって後回しにしていたツケがここで回ってきました。改めて、配線の再処理とサブコン本体をグローブボックス内に収めて再検証をしたところ、高回転での空燃比の異常はなかったようです。燃料系のような多くの時間とお金が掛かる故障ではなくて良かったですが、今後を踏まえておよそ20万kmを境にリフレッシュしたいと考えています。車検に関しては以上です。

ところで、先日、クローズドコースでGRスープラに乗ることができました、グレードはSZ-Rです。せっかくなので素人目線ではありますが、”スープラ乗り”として感想を書きたいと思います。

まずは、エンジンについてです。4気筒のターボモデルですが、私の中でターボ車のスポーツカーのイメージとして、中回転域からターボラグがあった後に加速をするといった、いわゆるドッカンターボを思い浮かべますが、GRスープラは全く異なりました。調べてみたところ、たったの1500回転の低回転から4500回転で40.8N・mもの大きなトルクが乗るといった特性であり、アクセルレスポンスも良かったため、改めて最近のターボ車はすごいなと体感しました。言われなければNA車だと思い込んでしまうかもしれません(笑)。

高回転でシフトの操作やアクセルを抜くと、オートブリッピングによるスポーツ感あふれるバンバンという音がし、気持ちよくコーナーを立ち上がることができました。更に、ミッションは8速のATであり、パドルシフトの使い勝手が良く、パドルを手前に引っ張って入力をした直後に変速される早さに大変驚きました。もちろんATなのでDレンジに入れて何も考えず走行することもできます。

続いてブレーキです。SZ-Rは片押しの1POTのブレーキですが、初期制動があまり強いものではなく、踏んだら踏んだ分だけ効くブレーキで、すごく自分好みでした。更にABSの介入というと緊急回避で止むを得ずといったイメージでしたが、GRスープラはABSが介入した場合にも操作の余地があり、賢いなと感じました。私のクルマはABSが付いていないので、上手く減速をするにはタイヤがロックをするかしないかのギリギリを攻めて止める以外ありませんが、GRスープラの場合は鬼に金棒ですね。

足回りは、固すぎず柔らかすぎずの丁度良い塩梅だと感じた“しなやか”なサスペンションであり、タイヤとの相性や電子制御による影響なのか、コーナーに入る前の段階で、このスピードでも曲がれるなといった予測ができるくらい信頼性が高いと感じました。デファレンシャルは、しっかりとタイヤを押し出そうと稼動しているのはもちろん、効いている状態の不自然さはありませんでした、これも恐らく電子制御による恩恵だと思います。以上がGRスープラの感想です。

GRスープラも良いですが、私はこれからも70スープラに乗り続けると、車検を通して改めて思いました。車検に通るのも、今後さらにハードルが高くなるかもしれませんね。
では皆さま、また近い内にどこかでお会いしましょう!

(写真、テキスト ナナマル)

[ガズー編集部]

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