TOKYO MOTOR FES 2018で自動運転を体感してみた!
3連休で賑わう東京・お台場で行われた「TOKYO MOTOR FES 2018」。センタープロムナード東側の夢の大橋では自動運転車に試乗できるイベント「夢の大橋自動車運転試乗会」(東京都主催)が行われ、高い注目を集めていた。現地で体感することができたのでレポートしよう。
試乗車はミニバンベースの遠隔制御型と完全自動運転EVの2台
用意された自動運転車は2台。遠隔制御型の自動運転システム車(ミニバンタイプ)と自動運転EV(Milee/マイリ―)だ。共に緊急時の対応をシステムが行う自動運転のレベル4に位置付けされる。
「ミニバンタイプ」
ルーフに搭載されたレーダーと前後バンパーに装着されたカメラが特徴的。助手席にはスタッフが座り、遠隔制御のサポート(今回は走行中に切り替えを行った)ともしもの時の対応を行った。試乗者の定員は2名で、後席に座る。言うまでもないが、運転席は無人である。
「Milee/マイリー」
ヤマハ製のゴルフカートをベースにした4人乗りのEV。2020年の公道実験を目標に、開発が進められている。天井には周囲との距離を測るアンテナがあり、愛くるしい外観と相まって近未来的な雰囲気を醸し出している。試乗者の定員は3名でスタッフが同乗。一般向けの試乗会としては日本初である。
クルクル回るハンドルに目を奪われるミニバンタイプ、滑らかな走りのMilee
試乗は橋の上に設けられた約6分の特設コースで行われ、ミニバンタイプのコースには障害物、Mileeのコースにはパイロンスラロームも設置された。まずはミニバンタイプから。
ミニバンタイプは運転席も特殊な機材をのぞけばいたって普通だが、それだけにハンドルがクルクルまわってクルマの向きが変わっていく様はインパクト大。人がいないのにハンドルが意思を持って動いているのが不思議というか、まるで透明人間が操作しているよう。
スピードは自転車レベルだったが、怖さはまったくなく、加減速もいたって自然。白い障害物の前では遠隔制御に切り替え、特設コース脇のテントにいるスタッフが車載カメラの映像を見ながら運転を行ったが(上の写真)、人がコントロールできる余地を残しているのも安心できる点(それを伝えるためにわざと遠隔に切り替えたとか)。外から走っている姿を見てみたが、運転席に人がいないのにクルマが動いている様はまるで手品のよう。
Mileeは滑らかな走り、この一言に尽きる。走る、止まる、曲がるの動作がとにかく滑らかで、乗っている人に非常にやさしい。
ハンドルがない分、室内から見える景色は遊園地の乗り物のようで、このまま公道に出たら怖いと思うが、特設コースで試乗した限り、スラロームやUターン時の不安は皆無。パイロンも何事もなかったかのようにクリアしていった。
自動運転の実現にあたり、さまざまな課題をクリアする必要があるのはご承知の通りだが、ドライバーの操作を必要としない自動運転車の完成は我々が思うよりもずっと早いのかもしれない。そんな思いを強くするほど、今回試乗した2台の完成度は高かった。
[ガズー編集部]
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