【スバル レヴォーグ 試乗】買い得感アップ!熟成の1.6リットルモデル…諸星陽一
発表から3年と少し経ったスバルの『レヴォーグ』が大幅な改良を受けた。新型はすでに7月3日に発表されているが、今回の試乗はクローズドコースにて行われた。
レヴォーグは1.6リットルターボと2リットルターボの2種のエンジンが用意されているが、今回エンジンに手が入れられたのは1.6リットルのみ。燃料噴射マップを変更するなどし、燃費向上を図っている。エンジンに関して言えばドライブフィールに変化は感じることはないが、これがミッションを含めたドライブトレーンとなると話が違う。
今回から1.6リットル用のミッションにも2リットル同様のオートステップ変速制御が採用された。普通に市街地を流しているような速度での加速時は従来どおり、CVTらしいシームレスな変速が行われるが、アクセルペダルを強く踏んだときには変速比が固定され、段付きのある変速となりスポーティな印象になる。
節度のある上品なATのような変速で、ショックは少なく適度なスポーティ感が与えられている。なんでわざわざCVTを否定するような必要があるのか? には疑問が残るが、静かなクルマを作って後からスポーティな演出音を加える時代…これも受け入れなくてはならないのかも知れない。
今回のレヴォーグは足まわりにも手が加えられている。2リットル、1.6リットルともにダンパーの伸び側をフロント5mm、リヤ8mmアップ。さらに1.6リットルは前後ともにスプリングのストロークを8mm伸ばしたうえで、バネレートをダウンしている。またフロントロアアームリヤ側のブッシュをピロボールからゴムブッシュに変更、スタビライザー径も2mmダウンした。結果、1.6リットルの足まわりはしなやかな動きを手に入れている。
試乗が行われた伊豆のサイクルスポーツセンターは、路面が滑らかなことで知られるが、場所によっては路面の継ぎ目があり、そこをめがけて走ってみると、足まわりがきれいに動きショックを上手に吸収していることを確認できた。
足まわりが柔らかくなったからといって、コーナリング性能がダウンした印象は皆無。かえってしっかりと路面を追従するような印象で、大人の乗り心地という感じだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
レヴォーグは1.6リットルターボと2リットルターボの2種のエンジンが用意されているが、今回エンジンに手が入れられたのは1.6リットルのみ。燃料噴射マップを変更するなどし、燃費向上を図っている。エンジンに関して言えばドライブフィールに変化は感じることはないが、これがミッションを含めたドライブトレーンとなると話が違う。
今回から1.6リットル用のミッションにも2リットル同様のオートステップ変速制御が採用された。普通に市街地を流しているような速度での加速時は従来どおり、CVTらしいシームレスな変速が行われるが、アクセルペダルを強く踏んだときには変速比が固定され、段付きのある変速となりスポーティな印象になる。
節度のある上品なATのような変速で、ショックは少なく適度なスポーティ感が与えられている。なんでわざわざCVTを否定するような必要があるのか? には疑問が残るが、静かなクルマを作って後からスポーティな演出音を加える時代…これも受け入れなくてはならないのかも知れない。
今回のレヴォーグは足まわりにも手が加えられている。2リットル、1.6リットルともにダンパーの伸び側をフロント5mm、リヤ8mmアップ。さらに1.6リットルは前後ともにスプリングのストロークを8mm伸ばしたうえで、バネレートをダウンしている。またフロントロアアームリヤ側のブッシュをピロボールからゴムブッシュに変更、スタビライザー径も2mmダウンした。結果、1.6リットルの足まわりはしなやかな動きを手に入れている。
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足まわりが柔らかくなったからといって、コーナリング性能がダウンした印象は皆無。かえってしっかりと路面を追従するような印象で、大人の乗り心地という感じだ。
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フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
(レスポンス 諸星陽一)
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