'50年代から'60年代にかけてのフィアットのベストセラーモデル“600”をベースにした各種スペシャルは、アバルト史上に於いても最も多く製作されたタイプだが、特にこの“TC”と呼ばれるシリーズは、600のシャシーだけでなくボディシェルまで使用した超小型スポーツサルーンである。'56年に600ベース初のフィアット・アバルト“750GT”がデビューして以来、レース現場での経験を生かした改良を重ねて、前後のサスペンションも大幅に進化していた。'69年型ではノーマル600の特徴、フロントの横置きリーフスプリングを“ペンドラーリ”と呼ばれるマグネシウム製クロスメンバーに替えることで、ダブルウィッシュボーンとコイルに変更。リアも新設計の鋼管製トレーリングアームとなっている。ノーマルの600の実に4倍近いパワーが与えられたモンスターに相応しく、外観もフロントスポイラーに据え付けた巨大なラジエターや、全開状態で固定されたリアエンジンフードなど極めてドラマチックである。良く知られているモデルはタイア幅が拡がりオーバーフェンダーの付く'70年、'71年の最終型。純レーシングマシーンらしく何種類も用意されていたファイナルギア比にもよるが、このセダンボディの最高速は220km/h近くに達するという猛烈なものである。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シリーズIII | - | 982cc | 2 | 5速MT フロア | RR | 4 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。