1950年に発表された1900は、アルファ・ロメオにとっては初の純戦後設計のモデルで、戦後新たにテクニカルスタッフの長の座に就いたオラツィオ・サッタ・プリーガとその設計チームが手掛けた実用サルーンである。第二次大戦直前まで綿々と守られてきた、超高級スポーツカーの少量生産というアルファ・ロメオ社の伝統は、この1900の登場によってピリオドを打たれた。ビンテージ期のティーポRM以来の4気筒車で、6C2500シリーズでは独立懸架が採用されていたリアサスペンションはコイルスプリングながらリジッドに戻され、一見しただけでは戦後の耐乏型とも見受けられる。しかし、アルファ・ロメオとしては初めての経験となるモノコックボディが採用され、4気筒のシリンダーブロックの上にはアルミ製のDOHCヘッドが輝くなど、やはり世間一般の実用サルーンと血統が違うことは明らかであった。デビュー当初は1884ccにシングルキャブレターで80PSのベルリーナのみの体制だったが、翌年にはキャブレターを2基に増設、100PSまでチューンされたTIが追加、さらに’53年にはそれぞれ1975ccまでスケールアップされて、90PSのスーペルと115PSのTIスーペルとなる。いずれも、当時の2リッター級サルーンとしては、世界最速車の一つであった。また、’51年にはアルファ・ロメオの伝統に則ってカロッツェリア用のショートシャシー“スプリント”も用意、幾多のカロッツェリアの手で進歩的かつエレガントなボディが架装された。’58年、アルファ・ロメオの単一機種としては初めて1万の大台を越える17,243台を生産して、後継車2000に後を譲る。写真はピニンファリーナ製スプリント・カブリオレ。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 1884cc | 4 | 4速MT コラム | FR | 5/6 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
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