アルファロメオ 1900M

1951年1月~1952年1月

アルファ・ロメオの完全戦後型モデル、1900のパワートレーンを流用したジープタイプ多目的ビークル。1949年の北大西洋条約機構(NATO)軍設立に伴い、1950年にイタリア防衛省が行なった、軍および警察用多目的車両の入札参加のために開発された。1900Mの“M”はMilitare(ミリターレ=軍)の頭文字。第二次大戦中に世界の戦場にて活躍したアメリカのジープの影響を受けたシャシー/ボディに、1900用の直列4気筒DOHC(!)1884ccエンジンを搭載、副変速機付トランスミッションを介して通常は後2輪、またはトランスファーレバーの作動で4輪を駆動する。後車軸はこの類のモデルでは一般的なリーフのリジッドだが、前輪はトーションバーによる独立懸架とされた。1900Mは“51年式偵察車両”として正式採用されたことから、“AR(Autovettura da Ricognizione=偵察車両)51”と名付けられ、翌1952年までに1921台が生産された。また翌年には民生用モデルのAR52も追加され、こちらは154台が造られた。ちなみに、このモデルが一般的に“マッタ(Matta=狂った、常軌を逸したの意)”と呼ばれたのは、『どこでも走る』と大々的に歌われた当時の広告コピーが原因とも言われる。また、当時は市販スポーツカーでさえも珍しいDOHCエンジンを搭載したモデルらしく、1952年のミッレ・ミリア軍用車部門にエントリーした1900Mは、アントニオ・コスタ中尉/フランチェスコ・ヴェルガ准尉組のドライブでクラス優勝を果たしている。これも正に、“マッタ”と呼ぶべきエピソードであろう。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
AR51 - 1884cc 2 4速MT フロア パートタイム4WD 6 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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