アルファロメオ 6

1979年1月~1985年1月

1979年、それまでアルファ・ロメオのトップレンジを保っていた2000ベルリーナに代わる形でデビューした、新フラッグシップがセイ(イタリア語で6の意味)である。'69年に2600ベルリーナが生産を終了して以来10年にも亘って途絶えていたアルファ・ロメオの6気筒モデルは、このセイの誕生で久々にカタログを飾ることになった。当時、非常に厳しい状況にあったアルファ・ロメオ社の台所事情もあって、同社の最高級車たるセイも、基本的にはアルフェッタ・サルーンを前後に延ばしたような成り立ちで車を作るのが精一杯だった。前:ダブルウィッシュボーン/後:ド・ディオン・アクスルのサスペンションはアルフェッタと事実上共用である。全長は4.8m近い堂々たるサイズを誇るのに対して、全幅は1.7m足らずと現代の車にしては非常に細身なのは、このサスペンションを流用したいがためであった。ただし重量が1.3トンを超え、ホイールベースも延長されたセイでは重量配分でもさほど神経質になる必要がなく、アルフェッタのトランスアクスルは通常のクラッチ/トランスミッション配置に戻された。また、このミッション配置はATの装着にも有利であった。しかし、この車で最も注目すべきは、のちに四半世紀もの永きに亘って第一線で活躍、フィアット・グループ内の他メーカーにも流用されて史上最高のV6エンジンとの誉れを受けることになる60°V6SOHCユニットが初めて搭載されたモデルであることだろう。2492ccに6基! ものウェバー、またはデロルト製ダウンドラフト・キャブレターが組み合わされて160PSを発揮、当時のヨーロッパ製2.5リットルクラスのプレステージサルーンの中では最速の一台となった。'84年にはキャブレターからボッシュLジェトロニック・インジェクションに換装され、フロントマスクもヘッドライトが丸型4灯から矩形2灯になるなどのフェイスリフトを受けるが、翌'85年には90のデビューに伴って生産を終えてしまった。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 2492cc 4 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

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