1935年、アルファ・ロメオ社のベーシックレンジを担当する実用モデル、6C2300シリーズは、前後のサスペンションをフォーミュラマシーン譲りの独立懸架とした6C2300Bに発展する。フロントのダブルトレーリングアーム+コイル、リアのダイアゴナルリンクのスウィングアクスルは、いずれも同年のティーポCグランプリや翌年デビューの超弩級スーパースポーツ8C2900と共通のもの。ただし前述したGP系シャシーの両車がリアスプリングを横置リーフとしていたのに対して、6C2300Bは縦置トーションバーが装着された。直列6気筒DOHCユニットのパワーは依然としてアルファ・ロメオとしては低く抑えられ、トゥリーズモで70PS、グラン・トゥーリズモで76PSをそれぞれ発生するに留まるが、2300Bでは発表の当初から95PSのペスカーラがラインナップに加わっていた。トゥーリズモは3250mmのロングシャシー、グラン・トゥーリズモは80mm伸ばされた3000mmのショートシャシーという点では従来モデルと本質的に変わらない。’37年、ペスカーラ・ユニットをさらに105PSまでチューン、トゥーリング製スーペル・レッジェーラによる当時の最先端的流線型ベルリネッタに搭載したレーサーを製作、同年のミッレ・ミリアにエントリーし見事1-2フィニッシュを果たしている。’38年には、変速機に1速を除いてシンクロが付けられるなどの小変更を施した2300Bセリエ(シリーズ)2に進化、その際に前述のミッレ・ミリア優勝車に95PSのペスカーラ・エンジンを組み合わせたスポーツモデル“ミッレ・ミリア”が追加された。’39年、その前年にランチアに移籍したヴィットリオ・ヤーノの後を継いだブルーノ・トレヴィザンがエンジンを拡大するなどのモディファイを施した6C2500に発展して、ラインナップを後にした。写真は6C2300Bトゥーリズモ1aベルリーナ。※ボディメーカーが多岐にわたり、詳細なスペックも発表されていないため、一部、不明なデータがあります。ご了承ください。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
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ペスカーラ | - | 2309cc | 2 | 4速MT フロア | FR | 4 | - | - |
トゥリズモ | - | 2309cc | 4 | 4速MT フロア | FR | 6~7 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。