アルファ・ロメオは'85年に途絶えていたセイ(6)、そしてそれを吸収した90に代わるニューモデルとして、FR+トランスアクスルの新型サルーンのプロジェクトを自社独自に進めていたといわれる。しかし、主に財政的な理由から自社内での開発を断念、フィアット(クロマ)、ランチア(テーマ)、サーブ(9000)の3社間で推進されていたセグメントEの中型FFサルーンのためのティーポ4プロジェクトに、最後の1台として参加した。本来は望んでいなかったとはいえ、ひとたびFFで行くことが決定されれば、いかにもアルファ・ロメオらしく、スッドでの経験を生かして大柄なボディを感じさせない軽快なフットワークとシャープなハンドリングを獲得し、結果的にクラス随一のドライバーズサルーンとなった。こうして、フィアットの傘下に入って最初のニューモデルとして、企画段階からグループ内の事情をも多分に受け入れざるを得なかった164だが、完成したクルマはそれらの経緯を全く感じさせない極めて魅力的なスポーツサルーンに仕上がり、'87年にデビューを果たした。ボディデザインはピニンファリーナに託された。他のティーポ4プロジェクトの車とは全く似ていないが、スポーティーかつスタイリッシュなプロポーションと、優れたパッケージングを両立した傑作である。エンジンはデビュー当初、2リットルの直4DOHCツインスパーク、ランチア・テーマと共用のフィアット製2リットル直4DOHCターボ、VM製2.5リットル・ターボディーゼル、そして主に輸出向けにアルファ・ロメオの至宝V6SOHC3リットルが選ばれた。'93年のマイナーチェンジの際には、自慢のV6を4カム24バルブ化、更にその翌年には、その4カムユニットを搭載した4WDスーパースポーツサルーン、Q4が追加された。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
3.0V6 | - | 2959cc | 4 | 5速MT フロア | FF | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。