'72年デビューのアルフェッタ・サルーンは幾度かのマイナーチェンジで延命を図ってきたものの、デビュー以来12年が経過、旧態化は否めない状況となっていた。また当時のアルファ・ロメオは33、75と2桁数字のニューモデルでCI展開をしており、そのトップモデルに据えるためにも旧アルフェッタに相当する新型サルーンの登場は不可欠だったのだ。しかし、経営危機に瀕していた当時のアルファ・ロメオは、フルモデルチェンジに振り向けられる十分な経費を捻出することは不可能だった。そこで'84年、アルフェッタは、エンジン、トランスミッションなどの基本的コンポーネンツはそのまま踏襲、ボディ外板の大幅なフェイスリフトで“お茶を濁した”ビッグマイナーチェンジ版ともいうべき90に進化することになる。ただし、90は事実上のイタリア国内専用モデルで、輸出は新たにV6エンジンも与えられた75が分担することになった。ボディのデザインはアルファ・ロメオ社内製で、作業は75と同様エルマンノ・クレッソーニ率いるアルファ・ロメオ・デザインセンターが手掛けた。また、従来のアルフェッタと比べると、90ではインテリアもややモダーンなものにされるが、決して最先端的というものではなかった。翌年には早くも90スーパーが追加、このときアルファ・ロメオ最上級モデルのセイ(6)の国内向け2000ccモデルと共用のV6ユニットが90にも与えられることになるが、それはセイがこの年をもって生産を終え、結果的に90がイタリア国内マーケットにおける最上級モデルとなったからである。'87年にデビューしたFFの後継モデル、164に後を譲って消滅する。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2 | - | 1962cc | 4 | 5速MT フロア | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。