アルファロメオ アルフェッタ

1972年1月~1984年1月

1972年5月、旧ユーゴスラビアとの国境にほど近いトリエステのプレスコンファレンスで発表されたアルファ・ロメオの新型サルーン。アルフェッタは量産向けの実用サルーンながら、この年に第一線から退役したオラツィオ・サッタ・プリーガがリードしてきた戦後アルファ・ロメオのテクノロジーの集大成、更には戦時中にアルファに在籍していたウィフレード・リカルドが残していった技術の影響も多分に残した、ロマンチック極まりないモデルである。エンジンこそ1750ベルリーナ/GTVと共用となる1779ccのアルファ・ツインカムながら、変速機はクラッチと共にデファレンシャルの直前に置かれたトランスアクスル。しかも、リアサスペンションはバネ下重量を軽減しつつもキャンバー変化がないことから、'30年代以来レーシングモデルを含む高性能車に採用され続けてきたド・ディオン・アクスル。これらはすべて'50年代初頭最強のGPレーサー、ティーポ159譲りであり、従ってそのアルフェッタというペットネームも譲られた。アルフェッタは紙上のスペックのみならず、実際に路上に現われた車もシャープなハンドリングと快適な乗り心地を見事に両立し、当時のレベルを遥かに超えた素晴らしい出来であった。ボディのデザインはアルファ社内で行なわれ、当時同社のコンサルタントとしてデザインチームを指揮していた、元カロッツェリア・トゥーリング社主、カルロ・フェリーチェ・ビアンキ・アンデルローニがスタイリングを取りまとめたとされる。こうしてアルファ・ロメオの期待を一身に背負ってデビューしたアルフェッタだが、基本設計の素晴らしさとは裏腹に、特にデビュー当初のモデルは当時のイタリアの労働問題が一因となるフィッティングの悪さ、そして錆と腐食の問題に悩まされ、アルフェッタのネガティブなイメージは最後まで好転しなかった。幾度かのマイナーチェンジを受けた後、1984年にボディ外板とインテリアのみを一新した後継車、90に後を譲ってフェードアウトする。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1779cc 4 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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