ロンドンで40年もの長きにわたって使われ親しまれているタクシー専用車。ロンドン市議会がタクシーキャブに要求される基準を制定したのは1906年に遡るが、オースティンがタクシー専用車を開発、マーケットに参入したのは1930年のことである。1948年には四角いラジエターむき出しのビンテージカーそのものの戦前型をややモダーンに改めたFX3が現われたが、ステップが消滅し、ボディ幅が広げられてフラッシュサイドとなった写真のFX4が登場したのは1958年であった。頑丈な箱型断面のセパレートフレームに載る観音開きの4ドアサルーンボディは、1920年代から存在するコーチビルダーのカーボディーズ社が製作を担当。全長は4.6mに満たないが、1.8m近い全高によって7名+その手荷物が運べる。小回りが利くのも大きな特徴で、最小回転半径は3.8mと驚異的に小さく、ロンドンの路地ならどこでもUターンが可能といわれた。足回りは前がダブルウィッシュボーンの独立、後ろが半楕円リーフのリジッド。全輪ドラムのブレーキもこのモデルからようやく油圧になった。パワートレーンはBMCの2.2リッターディーゼルと4速MTの組み合わせだが、3速ATもオプション設定された。72年にはディーゼルユニットが2.5リッターに拡大されるなど、小変更を受けながらもほぼ同じ形で延々と造り続けられた。91年にフーパー社からメトロキャブという新しいタクシー専用車が発売されたが、タクシードライバーには悪評で、TX4が生き延びることとなったが、98年になってようやくロンドンタクシー・インターナショナル社から衝突安全基準をクリアした後継車となるTX1がデビュー、FX4は生産中止されることになる。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 2523cc | 4 | 3速AT コラム | FR | 6 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
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保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。