1950~’60年代に北米を中心に大ヒット、“アメリカの恋人”とも呼ばれたスポーツカー。元々は1952年のロンドンモーターショーにヒーレー父子が私的に出品したショーモデルだが、プレスデイに会場を訪れたオースティン経営陣の目にとまり、一般公開日には早くも“オースティン・ヒーレー100”のネーミングが与えられるとともに正式な生産化が発表され、翌’53年5月にデリバリーが開始された。フロントミドシップに搭載されるエンジンは4気筒2660cc90PSで、他に110PSを発揮するチューニングキットを組み込んだ100M仕様も少数が限定生産された。流麗なフェンダーラインがなんとも美しいボディを持つ一方で、その乗り味は容赦なくワイルド。前方にスライドする可倒ウィンドシールドを寝かせてのドライビングは、古典的ながら爽快の一言に尽きる。しかしその野趣に隠れてわかり難いが、ブレーキ性能やエンジンの柔軟性などは非凡なものであった。1953年5月に生産開始して以来、最初期モデルのBN1、4速+オーバードライブのトランスミッションや拡大されたドラムブレーキなどのマイナーチェンジが施されたBN2、合わせて1万5000台近くが生産されるヒット作となった。ところで、ビッグ・ヒーレーのモータースポーツ活動としては6気筒3000時代のWRCラリーが有名だが、一方、4気筒ヒーレーは長距離レースがメインで、ミッレ・ミリアやル・マン24時間などでも大活躍を収めている。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 | 定員 | 燃費 ※ | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
M | - | 2660cc | 2 | 4速MT フロア | FR | 2 | - | - |
燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。