現在では4気筒の100-4モデルも合わせて“ビッグ・ヒーレー”と呼ばれることが多いが、このニックネームは“スモール・ヒーレー”たるスプライトに対して付けられたものであり、厳密にはスプライトと生産時期がオーバーラップする6気筒モデルのみを指して呼ぶのが本来である。1953年に生産開始して以来、1万5000台近くが生産されるヒット作となったヒーレー100は、初の6気筒モデル100-6を経て'59年6月オースティン・ヒーレー“3000”に進化、最初期モデルで124PSのパワーを得ている。また増大したパワーに備えてクラッチやミッションなどドライブトレーンにも改良を受けるが、最大の技術的トピックは、かつて100-4ベースの純レーシングカーとしてごく少数製作された100S以来のディスクブレーキがフロントに装着されたことであろう。次いで'61年6月にデビューする3000Mk-IIには、SUキャブレターが3連装され、132PSという新たなスペックを得ている。そして究極のモデルとして'63年の秋にデビューした3000Mk-IIIは2基の大径SUによる148PSのパワーで、120mphを確実にオーバーするマキシマムスピードと、0-400mで17.2秒という加速性能も手に入れていた。通称BJ8と呼ばれるこのモデルは、更にブレーキサーボもスタンダードで装備され、“ビッグ・ヒーレー”の究極の姿となった。1963年から'65年にかけてはWRCにワークス体制で参戦、大活躍を収めたラリーの名車でもある。'68年、惜しまれつつ生産を終了。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 2912cc | 2 | 4速MT フロア | FR | 4 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。
2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。
保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。