69年のフランクフルトショーに、オペル・スタイリングがディプロマートをベースとしたワンオフの豪華グラントゥーリスモをCDの名で出展した。これにインスパイアされたのが、ラリーやツーリングカーレースのエキスパートであり、ドイツでエキゾチックカーの販売も手掛けていたエリッヒ・ビッターである。彼が自ら描いたアイデアスケッチをもとに市販化を前提としてオペル・スタイリングの手でリデザインし、73年秋のフランクフルトショーに出展したのがビッターの名を冠したディプロマートCDである。ホイールベースを2845mmから2680mmに短縮したディプロマートのフロアユニットに、シュトゥットガルトのバウア社の手でイタリアンエキゾチックカーを思わせるきわめて低い2+2クーペを架装したもので、ドイツ製らしく内外のフィニッシュは優れていた。足回りはディプロマートのそれを強化したもので、前がダブルウィッシュボーン/コイルの独立、後ろド・ディオン/コイルで、ブレーキはサーボ付きの4輪ベンチレーテッドディスク。エンジンもディプロマート用のシボレーV8OHV5354cc・230PSユニットをそのまま搭載し、GM製3速ATを介して最高速度220km/h、0-100km/h加速9.2秒のパフォーマンスを誇った。年産100台の予定で生産化されたが、実際には74~76年の間に90台余を生産販売したに留まる。77年にはベースとなるディプロマートが生産中止されたが、80年にオペルの新しいフラッグシップたるセネターをベースとする、2ドア4座ノッチバッククーペのビッターSCが登場する。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 5354cc | 3 | 3速AT フロア | FR | - | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
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