BMW 2002

1973年1月~1974年1月

航空機エンジンの分野でターボチャージャーに長い経験を持つBMWが、その技術を最初に自動車に応用したのが69年にグループ5のツーリングカーレースに投入したワークスマシーン、2002TIKだった。そこから得たデータをフィードバックして作られた市販バージョンが、73年秋のフランクフルトショーでクリーンエア時代の高性能車としてデビューした2002ターボである。圧縮比を6.9に落とした2000tii用の4気筒SOHC1990ccエンジンは、KKK製ターボチャージャーとシェーファー製メカニカルインジェクションによって、170PS/5800rpmと24.5kgm/4000rpmという、tiiより30%高いパワーとトルクを発生。増加したパワーに対処してラジエター容量が増やされ、オイルクーラーも標準で装備された。ギアボックスは同じく4速MTが標準だが、ギア比がよりクロースレシオとなり、ファイナルも速められた。サスペンションも一段と固められ、ブレーキも前ディスク、後ドラムのままながらフロントはベンチレーテッドタイプとなり、リアドラムも径が拡大された。ホイール/タイヤも5.5J+185/70VR13にグレードアップされ、それをクリアするためボディにはFRP製(日本向けのみスチール製)のオーバーフェンダーが付いた。巨大なFRP製エアダムスカート、ラバー製のリアスポイラーが装着され、凄みさえ感じさせるルックスにふさわしく、最高速度211km/h、0-100km/h加速7.0秒、0-400m加速15.3秒という性能は、当時の2リッターサルーンとしてズバ抜けていた。残念ながら生産期間は短く、74年限りで生産は中止された。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
ターボ - 1990cc 2 4速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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