1985年からのエレクトラは、キャデラック・ドゥビル及びフリートウッドのフロアコンポーネンツを流用した兄弟車となった。すなわちホイールベース110.8インチのFFシャシーである。ボディバリエーションは2ドアクーペと4ドアセダンの2種。グレードはベースモデルの他、スポーツモデルのTタイプ、そして最上級のパークアベニューの3種である。標準エンジンは181CI/Cubic Inch V型6気筒OHV（110PS）。オプションで231CI V型6気筒OHV（125PS）が用意されていた。この125PS仕様はTタイプとパークアベニューでは標準だった。また262.5CI V型6気筒OHV（85PS）ディーゼルもオプションで用意されていた。181CIユニットはパワー不足が早い時期から指摘されたため、翌1986年には231CIが標準エンジンとなった。この後、1987年にエレクトラをエレクトラ・リミテッドとネーミングを改め、1989年には最上級モデルとしてエレクトラ・パークアベニュー・ウルトラを追加。小変更を加えながら1990年モデルまで生産された。このモデルを通じて、ステーションワゴンのエレクトラ・エステートは前モデルのままだった。

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