ダイハツのフラッグシップカーが、歯切れのよいストレート主体のフォルムに上品な6ライトウィンドーを組み合わせた4ドアセダンのシャルマンである。'80年代になると多くのクルマはFFへの転換を図ったが、'81年10月にモデルチェンジした2代目のシャルマンは後輪駆動のFR方式を受け継いだ。エンジンやパワーユニットなどは、提携を結んでいるトヨタから譲り受けている。エンジンは2機種が用意された。グロス74PS／10.7kgmを発生する 1.3リットルの4K-U（II）型4気筒OHVはスターレットからの流用だ。80PS／11.8kgmのスペックを持つ1.5リットルの3A-U（II）型4気筒SOHCはカローラと共通のユニットである。この 1.5リットルBエンジンは'84年秋のマイナーチェンジを機に改良型となり、ポテンシャルを高めた。トランスミッションは4速MT、5速MT、そして3速ATを用意している。サスペンションはフロントがストラット独立、リアは4リンク式リジッドだ。乗り心地を重視してソフトなセッティングだった。上級グレードの“アルティアL”はパワーウィンドーや電磁ロック、リアセンターアームレスト、ステップランプ、クールボックス、ブロンズガラス、オートアンテナなど、クラスレベルを越えた装備内容だ。オプションでオートエアコンも用意されている。

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