デイムラー ダブルシックス

1972年1月~1973年1月

ジャガーXJ6/デイムラー・ソブリンは発売以来その優れた乗り心地と静粛性、そして高度なハンドリングなどが高水準でバランスした傑作と絶賛されたが、唯一の弱点が基本設計が20年以上も昔に遡る直6ツインカムのXKユニットだった。誕生から4年後の72年7月になって、ようやくV12搭載モデルが追加されたが、そのデイムラー版がダブルシックスである。事実上ソブリンと同じボディのノーズに収まったエンジンは、71年からEタイプ・シリーズIIIに搭載されている60度V12・SOHC5343ccを細部のみ改めたもので、269PS/5400rpmのチューンもまったく等しい。トランスミッションはすべてBW製の3速ATが組み合わされ、マニュアルは用意されなかった。登場から2カ月後の72年9月にはホイールベースを100mm延長して後席のスペースを広げ、レザートップやクロームのサイドモールディングで装い、豪華な内装とアクセサリーを備えたバンデン・プラが追加された。さらに同年10月にはノーマルのダブルシックスにもLWBが加わる。73年9月には安全対策を主とした改良とフェイスリフトが施され、シリーズIIに発展した。外観上はシリーズIに比べフロントバンパーの位置が上がったためラジエターグリルの天地寸法が短くなり、ウィンカーはバンパー上から下に移設された。ドアにはWセクションの構造材が組み込まれ、内装もダッシュのデザイン、スイッチのレイアウトからトリムまで大きく変更された。バリエーションはノーマル、LWB、バンデン・プラに加え、新たに“2ドア”と呼ばれる2ドアハードトップクーペ(ジャガー版のXJ12Cに相当)が追加された。75年4月にサルーンボディがLWB版のみとなり、インジェクションユニットが登場。77年に2ドアが生産中止となったのち、79年5月にシリーズIIIに発展した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 5343cc 4 3速AT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

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