カローラと人気を分ける小型大衆車サニーの3世代目は丸みを帯び、さらに大きく豪華風になって1973年5月に発売。上級グレードとして1971年に加わったサニー・エクセレントも、同時に2世代目に進んだ。カローラとの激戦で上級志向が最も強く現われた時代であり、それ故にアクの強いスタイリングが賛否両論を呼んだ。全長寸法を1200と比べれば95mmほど長く、先代と比べると45～50mmの延長だった。ホイールベースの方は、1200が延びてきて2340mmに統一された。ボディバリエーションは4ドアセダンと3ドアクーペだが、後者はサニー・クーペとしては初めてのハッチバックだった。エンジンは先代と同じL14型SOHC1400ccの、シングルキャブまたはツインSUキャブレター。足回りなどは先代あるいはバイオレットからの流用である。51年排ガス規制対策を主目的とする1976年2月のマイナーチェンジでは、サニー・エクセレントは1400から1600ccへと排気量を上げ、同時に顔のデザインをやや普通に戻した。1977年11月のフルモデルチェンジに際して、サニー・エクセレントという上級志向バリエーションは消滅した。写真はセダンGLとクーペGX。

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