ダットサン スポーツDC-3

1952年1月~1954年1月

第二次大戦後間もない1947年、ようやくGHQから乗用車生産が許可されたものの、まだ寒々しい時代にあって、異色の存在だったのがこのDC-3。戦前からの旧式な実用車シャシーに、ワイドフィールド・モーターズの太田祐一氏がデザインした、MG風の4座オープンボディを載せたもの。当時の日産自動車宣伝課にいた片山豊氏らの強い働きかけで実現したというが、まだ日本においては時期尚早というべきだろう、わずか50台ほどが生産されたに過ぎない。1952年1月、当時のスタンダードセダンが94万円に対しDC-3は83.5万円と、かえって安価で発売されたにもかかわらず、その大半が売れ残ってしまった。やむなくオープンボディを取り去り、トラックボディに架装し直して売られたそうだ。後日その取り外したボディは、戦前型を含めたシャシー上に、DC-3として再び蘇ったともいう。いまのフェアレディZに至る、ニッサン・スポーツカーの先祖といってもよい意欲作だが、外観から想像されるスポーティーさにはほど遠い中身だったのも事実。エンジンはサイドバルブ860cc・20psのままだし、サスペンションは前後リーフによるリジッド、ブレーキはロッド式という具合である。1954年頃まで細々と造られたようで、数年の空白の後、1958年に誕生したFRP製ボディのダットサン・スポーツ(すぐにフェアレディへ改名)へと続く。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 860cc 2 3速MT フロア FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

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どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

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