デ・トマゾ ドービル

1970年1月~1985年1月

デ・トマゾの歴史上唯一の4ドアサルーンとして、1970年のトリノショーにデビューしたドービルは、前年デビューのイソ・リボルタ・フィディア、そしてこの世界のパイオニアたるマセラーティ・クアトロポルテ(初代)と共に、当時ジャガーXJ6の独占状態にあった高級スポーツサルーンのマーケットに食い込むことを目論んで製作されたモデルである。ほぼ同時期に設計されたパンテーラと同様にモノコックボディが採用される。ボディのデザインは傘下にあったカロッツェリア・ギアに拠るものだが、当時大好評を博していたジャガーXJ6の影響は明らかであった。しかし、イタリア車らしくプロポーションはより流麗で、また細いピラーなどにはスペシャルコーチワーク技術の粋が感じられる。前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションは、パンテーラとほぼ共通のものである。ブレーキはもちろん4輪共にディスクだが、特にリアはインボードマウントされるなど、シャシーは当時のヨーロッパ車の中でも比較的先進的なものであった。全長5メートルにも達しようとするボディは豪華なアクセサリーも相まって1940kgにも達したが、300PSを発生するフォード・クリーブランドV8に前進3速のフォード・クルーズ・オー・マティックAT(MTは設定されていない)が組み合わされて、ライバルたちにも遜色ない、そして並のスポーツカーをもはるかに凌ぐ230km/hのマキシマムスピードをマークした。後にホイールベースを短縮して2ドア/クーペ“ロンシャン”のベースとなる。更にマセラーティを傘下に収めたのちは、3代目クアトロポルテのベース車にもなった。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 5763cc 4 3速AT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

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