デ・トマゾ ロンシャン

1973年1月~1989年1月

仏・パリの有名な競馬場の名前が与えられたロンシャンは、1972年のトリノショーにデビュー。この種のスーパースポーツとしては比較的安価ながら、ミドシップのパンテーラほどのスポーツ性を必要としない代わりに、より快適なグラントゥリズモを求めるマーケットのリクエストに応えて企画されたモデル。また、必ずしも4枚のドアを必要としないドービルの潜在的カスタマーのための2ドアクーペでもある。ホイールベースは2600mmまで短縮されているが、シャシーフレーム、前後ダブルウィッシュボーンのサスペンション、リアがインボードのディスクブレーキなど、基本コンポーネントの多くはドービルと共用している。エンジンもドービルと同じフォード・クリーブランドV8OHVユニットは、5796ccから300PSを発揮するとされ、前進3速のフォード・クルーズ・オー・マティックATが標準で組み合わされて、1700kgもある豪華クーペとしては充分以上に俊足な240km/hのマキシマムスピードをマークするとされた。パンテーラ同様、極めてクリーンながらややダイナミックさに欠けるボディは、この頃にはデ・トマゾからフォード傘下になっていたカロッツェリア・ギア製で、作風からしても当時のチーフスタイリスト、トム・ジャーダのデザインと思われる。'70年代中盤頃からオイルショックの影響で2シーター・ピュアスポーツのパンテーラの売れ行きに翳りが出た後は、本来安定した販売が望める実用性の高い4シーターモデル、ロンシャンが短期間ながらデ・トマゾの屋台骨を支えていた。'75年にデ・トマゾは名門マセラーティを買収、'76年のジュネーブショーにはこのロンシャンのボディ前後をピエトロ・フルアのデザインでモディファイ、'50年代のレーシングスポーツ450S直系のV8・4OHCユニットを搭載したマセラーティ・キャラミがデビュー、グループとしての主力機種はこちらに移行することになる。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 5763cc 2 5速MT 3速AT フロア FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

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