フェラーリ 308GTB/GTS

1975年1月~1984年1月

発表当初からフェラーリのブランド名は持つものの、実質的にはディーノ246GTシリーズの後継車として、1975年パリサロンでデビュー。現代に至るまでフェラーリの屋台骨を支える8気筒ベルリネッタの始祖である。フェラーリとしては'60年代前半のレーシングスポーツ、F1以来のV8ユニットは、2926ccに4基のツインチョーク・ウェバーキャブレターが装着された初期のEC仕様で255PSを発揮、250km/h級のマキシマムスピードを確実に達成するという小型ながら侮れないスーパースポーツである。フロント、リア共にサスペンションにはディーノ206/246GTとほぼ共通のダブルウィッシュボーンが採用されるなど、シャシーはコンベンショナルな車造りが常套のフェラーリらしいもの。ディーノの豊満なラインを生かしながらも巧みにモダナイズを施した美しいボディは、もちろんピニンファリーナのデザインでスカリエッティがコーチワークしたものである。初期は生産性の問題もあってFRP製のボディが架装されたが、'77年6月以降の生産分はスチール製に置き換えられた。'77年秋のフランクフルトショーには、ディーノ246GTSの後継車となるデタッチャブルトップ版の308GTSも追加、シリーズの大半を占める人気モデルとなる。ロードカーとレーシングカーの垣根が高くなったこの時代には、最早308GTBがサーキットで活躍する余地はなかったが、一方ラリーにはプライベーターながらモンテカルロやトゥール・ド・コルスなどのWRC選手権にも参加した。特に、伝統的に後輪駆動車が強かったコルスでは308GTBは一時期トップコンテンダーの一角を占め、ワークスマシーンに伍して上位入賞を果たしている。この種のスーパースポーツとしては空前のヒット作となった308GTB/GTSは、主にエンジンのインジェクション化といった、排ガス対策とそれを補う4バルブ化などのパワーアップが繰り返されたのち、1985年のフランクフルトショーにて3.2リッターにエンジンを拡大した進化型、328GTB/GTSに後を譲る。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 2926cc 2 5速MT フロア MR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

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