フェラーリ 365GT4/BB

1973年1月~1976年1月

1971年トリノショーにてプロトタイプが参考出品、'73年からデリバリーが開始された12気筒のロードゴーイングカーとしてはフェラーリ初のミドシップ車。今となってはクラシックな様式美さえ感じさせるボディだが、元をただせば'68年にカロッツェリア・ピニンファリーナが発表したミドシップ車の空力スタディモデル“P6”の生産型ともいえる。有名なペットネーム“BB=ベルリネッタ・ボクサー”にも示される通り、前任モデルのデイトナ用に新設計された4390ccの60度V12・4カムユニットは更にVバンク角を180度まで拡大し、4基のトリプルチョーク・ウェバーが与えられて380PSのパワーを発揮する。そして、設計者アンジェロ・ベレイが考案したこのBB系最大のアイデア、構造上天地を低く設定できる180度Vエンジンの直下に2階建て構造に配された5速ミッション、デフを介して302km/hの最高速を公称していた。ただしこのマキシマムスピードは、BBのデビューの半年前、300km/hを標榜して挑戦状を叩きつけてきたライバル、ランボルギーニ・カウンタックLP400を上回ることだけを目的に設定された政治的な数値であろう。結果的には512BBに取って代わられる'75年までに387台が生産されたが、プロジェクトが立ち上がった当時はごく少数の限定生産を予定していたといわれる。また、1150kgのメーカー公表値こそオプティミスティックに過ぎるが、実際にも後の512BBより優に200kg以上も軽い1300kg台の軽さを実現していたといわれる少々現実離れした軽量設計や、あくまでスペック上のハイパワーにこだわったエンジンから考えても、この365GT4/BBにはかつてのディーノ206GTに相当するような市販プロトタイプ的な役割が期待されていたものと思われる。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 4390cc 2 5速MT MR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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