365GT2+2に代わる形で1971年にデビューした365GTC/4は、フェラーリとしては比較的ラグジュアリー志向の強いモデルである。ピニンファリーナのデザイン、スカリエッティの架装による、ややダイナミックさには欠けるが端正なクーペボディの下には、6基のサイドドラフト・ウェバーで340PSを発生する4.4リットルV12・4カムユニットと、4輪ダブルウィッシュボーンというこの時期のフェラーリFRロードカーに於ける定石通りのメカニズムが隠されている。北米市場のリクエストに応えた+2のリアシートは備えるものの、ほとんど子供用か手荷物用に過ぎない。同時代のスーパーアイドル的ベルリネッタ、365GTB/4デイトナの陰に隠れてやや印象の薄い感が否めない365GTC/4だが、実際はパフォーマンス、ハンドリングと快適性のバランスに優れる上に、デイトナよりもやや控えめにチューンされたV12ユニットはパワー、スムーズネス、そして静粛性ともに評価が高かった。しかし、曖昧な性格が災いしたのか、マーケットでは非常に短命に終わった。翌'72年には、基本的な構造はほぼ共用ながらホイールベースを延長したシャシー、いささかビジネスライクながらよりスペースユーティリティーに優れる2ドアクーペボディに同じ4.4リットルの4カムエンジンを搭載するニューモデル、365GT4/2+2に後を譲ってフェードアウトした。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 4390cc | 2 | 5速MT フロア | FR | 2 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。
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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。
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保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。