フェラーリ 365GT/4・2+2

1972年1月~1985年1月

1972年、それまでの実用派フェラーリ、365GTC/4に代わる2+2モデルとして、デビューした365GT/4・2+2は、同時に旧来のスーパーアメリカ系のマーケットを引き継ぐフェラーリ最上級モデルとしての役割も持たされていた。ホイールベース2700mmの角断面クロモリ鋼管フレームに、BBの登場で当時唯一となってしまったフェラーリ伝統の60度V型12気筒エンジンを搭載する。365GTC/4と共用のV12・4カムユニットは6基のウェバーキャブレターが組み合わされて320PSを発揮した。4座のクーペボディは、ややビジネスライクながらクリーンでエレガントゆえにデザイン的な寿命も非常に長いものとなった。'75年モデルからは排気量を4823ccに拡大され340PSまでパワーアップした400GTとなる。従来6灯の小径テールランプが取り付けられていたのに対し、400ではやや大径化し308と共通のイメージとなる4灯となった。また、この400シリーズでは、フェラーリ史上初めてGM製ATトランスミッションがオプションで選択可能となる。次いで'80年には、従来のウェバーキャブレターに代わってボッシュKジェトロニック型インジェクションが装着される一方、次第に多数派を占めるようになっていたATとの相性を考慮して現実的な実用域でのパワーを重視、大幅なデチューンを施した400iシリーズに進化する。デチューンを施したとはいえ310PSは確保され、245km/hの最高速度を実現していた。ちなみに400iシリーズ以降、'92年に456GT2+2がデビューするまでに、このフェラーリ伝統の大型クルーザーはGM400型オートマチックトランスミッション付きが多数を占めるようになった。相対的に5速マニュアルは少数派となり、場合によっては特に“GT”のグレード名が添えられた。'85年、後継モデルの412シリーズに後を譲ってラインナップを去る。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 4390cc 2 5速MT FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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