フェラーリ 412

1985年1月~1990年1月

1985年、400iの60度V型12気筒ユニットは512BBやテスタロッサと同じボア×ストロークを採用、4943ccまでスケールアップされて、412シリーズへと最終進化を遂げる。この排気量拡大に伴いパワーは340PSまでアップ、キャブレター付の400時代の水準を取り戻した。412に至っては生産の大部分がオートマチック付きとなり、5速MT車はオプションにも近い少数派となった(日本に正規輸入された5速MT車は2台、ないしは3台といわれる)。ウェッジシェイプとそれに伴うハイデッキがデザイントレンドとなりつつあった'80年代中頃、'72年デビューの365GT4/2+2以来の、リアに向かうほど低くなるテールエンドのデザインは最早時代遅れと判断したためか、トランクスペースを嵩上げして若干ながらハイデッキ化を果たした。1気筒あたりの排気量を車名とするというフェラーリの伝統を守る唯一のモデルとなった412だが、やはり365GT4のデビュー以来20年近い時の経過で旧態化は否めず、'90年頃から次第にカタログにも載らなくなり始める。とはいえ、これだけの長期間に亘ってフェラーリ最高級車の地位に君臨し続けられたのは、クリーンでエレガントなスタイリングと、全面上質なレザーハイドで設えられた豪華なインテリア、そして何よりもフェラーリの至宝、V12エンジンの魅力に違いない。その後2+2フェラーリの灯は8気筒のモンディアルによってしばし保たれるが、'92年にエンジン、シャシー、ボディに至るすべてが新設計された新12気筒2+2クーペ、456GT2+2が登場した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 4943cc 2 5速MT フロア FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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