フィアット 1100

1953年1月~1956年1月

1100/103は、戦前フィアットの名作“バリッラ”とその名声を引き継いだ508C“ヌォーバ・バリッラ”の後継モデルとして、1953年ジュネーブショーに満を持してデビューした。このミッレチェント(1100)も先達の名に恥じぬ傑作小型車として、戦後フィアット発展の礎となった。ダンテ・ジアコーザの能力は革新的なベーシックカーだけではなく、このようにコンべンショナルな小型セダンでも遺憾なく発揮された。基本的にはフィアット初の戦後設計モデル1400/1900を縮小・簡略化したもので、内/外装のデザインからメカニズムに至るまで’50年代初頭の最新トレンドを巧みに採り入れている。車名にもある“103”は開発ナンバーである。モノコックボディに前:ダブルウィッシュボーン+コイル/後:リーフリジッドのサスペンションを組み合わせ、旧1100/508Cのエンジンに若干のパワーアップを加えて搭載した。発売当初は標準型のベルリーナ/ファミリアーレ(エステートワゴン)だけのラインナップだったが、同年圧縮比のアップやツインチョークウェバーで50PSまでスープアップした高性能版のTV(トゥーリズモ・ベローチェ)が追加される。‘57年にはボディ外板に大きなモディファイを加えた1100/103Dに進化、この後も度重なるマイナーチェンジを経ながら、’69年まで第一線で生産が継続されるロングセラーとなった。伝説的ロードレース、ミッレ・ミリアにはストックのままツーリングカークラスに参戦、大活躍を収めるとともに、我が国でも“イタリアの虫”と親しまれる数多くのレーシングスペシャルのベース車両、あるいはエンジンの供給源にもなり、500トポリーノと同様、イタリアのモータースポーツの底辺を支えた。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1089cc 4 4速MT コラム FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

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どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

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