フィアット 126

1972年1月~1991年1月

1972年、トリノショーにて発表された126は、イタリアのベーシックトランスポーテーションの様相をすべて塗り替え、我が国でも非常に人気の高い“ヌォーバ・チンクエチェント”こと500シリーズに代わるニューモデルである。また'50年代以来、一時代を築いたリアエンジン・フィアットの最後を飾るモデルでもある。1840mmのホイールベースは共通ながらボディは若干サイズアップされると同時にややスクエアなデザインとされ、また燃料タンクを後席下に配置したこともあって、キャビンとラゲッジのスペースは格段に拡大した。また空冷直列2気筒OHVエンジンは2割増に相当する594ccまでスープアップ、23PSまでパワーアップされて、高速化していた市街地の交通にも対処していた。ところで、126のデビュー後も旧500シリーズの人気は依然高く、従来の500に126のコンポーネントを移植した500Rも'75年までは併売された。'80年代に入るとフィアットのボトムレンジはパンダに移行、次第に主力から退いた126は、'85年からポーランドのFSMに生産設備ごと完全移管される。更に'87年には、遂に水冷化されたエンジンを500時代のジャルディニエラのように水平に倒して3ドアハッチバック化、大幅に実用性を増した。1991年、同じFSMで生産する全くの新設計モデル“チンクエチェント”のデビューに伴ってようやく生産を終えるが、これは同時に'55年以来のリアエンジン・フィアットの終焉も意味していた。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 594cc 2 4速MT フロア RR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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