1969年3月、FFフィアットの始祖、128と時を同じくしてデビューした130は、従来の6気筒2300に代わるフィアットのプレステージモデルである。V6エンジンは、ディーノとは何ら関連を持たないバンク角60°で、バルブ駆動もコッグドベルト駆動のバンクあたりSOHCと全く独自の専用設計であった。ただし、リアのサスペンションは2.4リッターの後期型フィアット・ディーノ用に酷似したセミトレーリングアーム+トランスバースリンクの独立式とされた。ボディはフィアットの通例に従ってモノコックとされるが、組み合わされるフロントサスペンションはフィアットでは初めてのマクファーソンストラットとなる。ボディは社内デザインで、124をそのまま拡大したようなシンプルでけれん味のないものだが、そのサイズは当時のメルセデス・サルーンにも相当する堂々たるものであった。このV6エンジンは2866ccから140PSを発揮した。'71年3月のジュネーブショーではピニンファリーナ製の130クーペが追加。のちのフェラーリ365GT4/2+2を思わせるボディに、3235ccまでスケールアップされたエンジンが組み合わされる、フィアットとしては非常に豪華なクーペとなった。この、165PSを発生する3.2リットルのクーペ用ユニットは、同年秋には130ベルリーナにも搭載されることになる。ベルリーナ、クーペ共に'76年まで生産されるが、ラインオフされた台数は共に決して多くはなかった。
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グレード名 | 型式 | 排気量 | ドア数 | シフト | 駆動方式 ※1 | 定員 | 燃費 ※2 | 価格 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(名称なし) | - | 2866cc | 4 | 5速MT 3速AT | FR | 5 | - | - |
1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。
2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。
価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。
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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。
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