フィアット 132

1972年1月~1981年1月

1972年5月、125の後継車として132はデビューを果たす。125からはマーケットと共にそのランプレーディDOHCユニットを継承した。基本的なコンセプトも125と変わらず、水冷直列4気筒DOHCエンジンをフロントに搭載してリアを駆動するというオーソドックスながらスポーティーなミドルサルーンということであった。125時代は1.6リットル一本だった排気量は1592ccと1756ccの二本立てとなり、それぞれ98PSと105PSのパワーを発生していた。シャシー設計に於いては、125は1500のフロアパンをそのまま流用していたので、この132では一足飛びに2世代ジャンプアップしたことになる。124に似たトレーリングリンクとコイルスプリングの組み合わせで、ようやくリーフ・リジッドとの決別を果たした。スタイルは125と比べると長く・広く・そして低くモダナイズされた印象が強いが、ことボディスタイルについては、BMWの初代5シリーズに似ていると揶揄されることがしばしばあったというエピソードも残されている。'76年のマイナーチェンジで車種体系がGL/GLSの二本立てとなった一方、その翌年には前年を持って生産を終えた130のマーケットをカバーするために、従来型の1800が2000に拡大された。更にその翌'78年には第2次オイルショックで世界的なブームとなり始めていたディーゼルが追加されるなど、時流に遅れじとばかりに次々と新機軸を与えるが、既に時代遅れの感は否めなかった。'81年にフェイスリフトを受けたアルジェンタに進化するが、それもやはりつなぎ的な印象が最後まで付きまとい、フィアットとしては短命な4年という生産期間で消滅した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1756cc 4 4速MT 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

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