フィアット 508バリッラ

1932年1月~1937年1月

1932年4月12日のミラノショーにデビューした、第二次大戦前のフィアットの中でも最高傑作といわれる大衆車。極めて先進的だった先代モデルの509と比べると、サイドバルブのエンジンに3速変速機(共に前期型のみ)などとスペック上では後退したかに見えたが、徹頭徹尾シンプルかつコンベンショナルな造りで、「乗客・キロメーター」あたりのランニングコストを当時の最低レベルまで引き下げることに成功した。前述のエンジンは直列4気筒SV3ベアリング995ccで20PSを発生、アウトストラーダがまだなかった当時のイタリアでは充分な、85km/hの最高速を発揮した。シャシーは前後共リーフによるリジッドだが、4輪とも油圧のブレーキが与えられたのはやや新しいトピックといえよう。ちなみに“バリッラ”とは、“悪戯っ子”というような意味も持つイタリア語だが、この場合は当時のファシスト党の青年活動から出た名で、“勇敢な若者”という意味とされる。イタリアのみならず、ヨーロッパを代表するヒットモデルとなり、“バリッラ”という単語はファシストたちの思いを裏切って、フィアットの小型車の単なる車名として知られるようになったといわれる。’34年には、エンジンをOHV化すると共に、トランスミッションも4速にレベルアップされる。

全文を表示する

閉じる

グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 995cc 2 3速MT フロア FR 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

カタログトップへ戻る