フィアット アバルト131ラリー

1976年1月~

フィアット・グループは、'74年から3年連続でWRCのメイクスタイトルを獲得、常勝を誇っていたワークス・ストラトスを敢えて撤退させ、131ミラフィオーリ・シリーズの販売促進という政治的理由から、この131ラリーにワークス体制を一本化してWRCに参戦することを決定した。当時のWRCのトップカテゴリーだったグループ4規約に合わせて400台だけ生産されることになった131ラリーは、124アバルト・ラリーに引き続いてアバルトに開発が委託された。131ミラフィオーリの2ドアセダンをベースに、132用1995ccのランプレーディ・ツインカムを16バルブ化して搭載する。このエンジンはストラダーレで140PSにチューンされたが、ラリー仕様のコンペティツィオーネは215PSを公称していた。またリアサスペンションは、専用のセミトレーリングアーム式の独立懸架に換装された。この辺りのテクノロジーには、アバルトが独自に企画、131に130用V6を4カム化して搭載、'75年のジーロ・ディタリアで総合優勝を果たした“ティーポ035”の経験が非常に役立ったといわれる。ボディはFRP製の専用スポイラーや巨大なオーバーフェンダーで飾られる一方、ボンネットフードなども専用のFRP製に換装され、迫力満点のアピアランスを得た。これらのモディファイはベルトーネにデザインが託されたが、ベルトーネの関与はそれだけに留まらず、グループ4ホモロゲーションを獲得するために必要な400台の限定生産も、グルリアスコのベルトーネ工場に委託された。こうしてWRCに参戦した131ラリーはフォード・エスコートRS1800などの強豪とも互角以上のパフォーマンスを示し、'77、'78、'80年の3度に亘ってメイクスタイトルを獲得、再びランチア・ブランドでの参戦となる、同じくアバルト製のラリー037にバトンを渡した。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 1995cc 2 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

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