フィアット アルジェンタ

1981年1月~1985年1月

1981年5月に発表されたアルジェンタは、'72年デビューの132の内外装、特にフロントマスクとテールを重点的にモダナイズしたモデル。アルジェンタという新しいネーミングは与えられたが、実質的には132のビッグマイナーチェンジ版といった方が正確だろう。そのボクシーなスタイリングは132よりも更に武骨で、'80年代初頭の目で見ても、明らかに旧態依然としたものであった。またインテリアも大きく変更が加えられたが、デザイン、質感ともに、決して当時の最先端と呼べるようなものではない。発表当初のエンジンは1.6リットル、主に輸出用の2リットル、2.5リットルディーゼルの3機種。翌'82年には2リットルモデルがインジェクション化されると共に、2.5リットルディーゼルにターボが追加される。この、フィアットとしては初めてのターボディーゼルエンジンが搭載されたことが、アルジェンタに於ける唯一のトピックであろう。'84年にはトップモデルとして、アバルトが開発したルーツ式コンプレッサーを装着、135PSとされたVXも追加されるが、たった1年間足らずの生産、しかも決してヒット作とはいえないモデルだけに、VXの生産台数は極端に少ない。アルジェンタは、特にドイツ製のライバルに対して商品力の低さは隠しようがなく、生産期間4年という、フィアットの慣例からすれば短期間の“つなぎ”的モデルに終わった。'85年、後継としてデビューした最新鋭のFF5ドアハッチバックのサルーン、クロマに後を譲って、ラインナップから消滅する。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
2000i - 1995cc 4 5速MT フロア FR 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

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