フィアット パンダ

1979年1月~2002年1月

1979年11月にデビュー、500とその流れを組む126に代わって、フィアットのボトムレンジを担当することになったパンダは、その先祖にも勝るとも劣らない、自動車史に残る名作となった。コストを徹底的に抑える一方、様々なアイデアを駆使して極めて魅力的なベーシックカーに仕立てられた。カーブドガラスが常識の現代に於いて、ウィンドスクリーンを含めてすべて平面ガラスを採用、ボディも一切の曲面を排し、機能美さえ漂う平面パネルだけで構成した。インテリアも、特に初期モデルの取り外し自由なハンモックシートと、そのデザインを応用したダッシュボードの全幅に亘る大きな棚、左右に可動する灰皿など、実用的かつ魅力的なアイデアに満ち溢れ、決して高級ではないが極めてセンスに優れていた。エンジンは126のそれをスープアップした縦置き空冷直列2気筒652cc・30PS、127から流用された横置き水冷直列4気筒903cc・45PSの二本立てでスタートされるが、のちにフィアットの新世代エンジン、750ccから1100ccのFIREエンジンにスイッチされた。また、'83年にはオーストリアのシュタイア・プフ社製の4輪駆動システムが与えられた4×4も追加される。ボディ/インテリアのデザインだけでなく、基本コンセプトの立案から深く関与したイタルデザインのジウジアーロは、現代のシトロエン2CVを目指したといわれるが、パンダは21世紀を迎えても依然高い商品力と人気を保ち、最早お手本とした2CVにも充分肩を並べるほどの存在にまで成長した。

全文を表示する

閉じる

グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
(名称なし) - 903cc 3 4速MT FF 4 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

カタログトップへ戻る