1975年モデルとしてフォードのラインナップに加わったグラナダは、マーベリック4ドアセダンとフロアパン＆シャシーコンポーネンツを共用する、ホイールベース109.9インチのコンパクトカーだった。マーベリックと異なっていたのは、極めて保守的な3ボックスセダンだったこと。ボディバリエーションは2ドア／4ドアセダン。それぞれに上級グレードの“ギア”が用意されており、全体のルックスはまさにフルサイズのLTDを縮小したようなモデルだった。エンジンは200CI（75PS）の直列6気筒OHVを標準に250CI（72PS）直列6気筒OHV（ギアに標準）、302CI（122PS）V8、351CI（143PS）V8という合計3種類のエンジンをオプション設定していた。1978年モデルからは“ESS”というスポーツグレードを追加している。また1980年には新たに255CI（119PS）のV8がオプションに加わっている。1981年、グラナダはシャシーをフェアモント・ベースの105.5インチへとダウンサイジングを受けた。内外装のデザインも一新されており、ここからのグレードはL、GL、GLXとなった。グラナダは1982年モデルを最後に消滅、後継モデルのLTDへと引き継がれた。

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