ブガッティ T35

1926年1月~1931年1月

ブガッティT35シリーズは、ブガッティの、そして恐らく古今東西のレーシングマシーンの中でも最高傑作の一つと言って良いだろう。1924年、リヨングランプリでデビューして以来、現代のF1に相当するグランプリから、タルガ・フローリオを始めとするスポーツカーレースでも大活躍、勝利のリストだけでも1冊の本ができるほどの成果を示した。その一方で、20世紀文明の賜物、自動車という発明物に“美”という新しい魅力をもたらしたという点でも、極めてエポックメイキングな一台といえよう。ブガッティの象徴、馬蹄型のグリルから連続する3次曲面のノーズ、そしてリアのポインテッドテールに終結するボディラインの美しさは筆舌に尽くし難い。その美しさは直方体のエンジンから8本スポークのアロイ鋳造ホイール、果てはサスペンションアームやワイアリングにまで、徹頭徹尾こだわり抜かれている。エンジンは直列4気筒を縦列に繋いだストレート4×2の8気筒、SOHCで気筒あたり3バルブのヘッドとローラーベアリングを持つ。バリエーションの多さもT35の特徴で、ファーストモデルたる2リットル自然吸気のT35“リヨン”、シリーズ最強力モデルで2.3リットル過給機付のT35B、レースのレギュレーションに対応してT35B用ユニットのストロークを縮めたT35C、過給機を禁じたタルガ・フローリオ用だけに造った2.3リットル自然吸気のT35T、果てはT38用2リットルSOHCプレーンベアリングユニットを搭載したハイアマチュア用のクラブマン・スポーツ、T35A“コース・イミテーション”まで製作され、こちらの解説もまた一冊の本が要するほどに多岐に亘る。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
B - 2262cc 0 4速MT フロア外 FR 2 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

どちらの価格であるかは、グレード詳細画面にてご確認ください。

保険料、税金(除く消費税)、登録料、リサイクル料金などの諸費用は別途必要となります。

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