クライスラー・フランス（シムカ）時代に160～2リッターという名前で存在していたこのブランドのフラッグシップに代わるモデルとして、1980年にデビュー。ボディは3ボックス4ドアセダンのみで、直線を多用したデザインや6ライトのサイドウィンドーなど、弟分の“ソラーラ”に似た雰囲気を備えていた。サイズは大幅にアップされており、同クラスのプジョー604やシトロエンCXよりも大きく、当時のプジョー・グループ内で最大だった。プジョー・グループの一員となったことで、メカニズムは先代と大幅に変わった。サスペンション形式はその最たるもので、フロントはマクファーソンストラットのままだが、リアは604などと同じセミトレーリングアームとなっている。フロントにエンジンを縦置きし、後輪を駆動するというドライブトレーンは今までどおり。エンジンはガソリンの直列4気筒は旧クライスラー・フランス系の2200ccが用いられたものの、残りはいずれもプジョー系で、2700ccV型6気筒SOHCガソリンと、2300cc直列4気筒OHVディーゼルターボが用意された。つまり3種類のパワーユニットが選べたことになる。タルボ・ブランドの消滅に合わせて'86年に姿を消している。

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