ホンダ 145

1972年1月~1974年1月

1969年5月から順次発売(発表は1968年10月および1969年4月。クーペは1970年2月発表・発売)されたホンダの独創的な小型車が「1300」。最大の特徴点たる一体式二重空冷〈DDAC〉方式のSOHCエンジンが、シャシーに対してパワフルかつ重すぎたゆえに、直線では速いがコーナーでは操縦性に難ありと評価された。その反省から、1972年11月(発表は10月)に生まれ変わったのが再度車名を改めた「145/145クーペ」。その心臓部を、安全性向上と同時に公害対策も実施すべく、「シビック」系(1972年7月発売)の小型軽量な水冷SOHCエンジンと載せ換えるという大改良を行ったのである。結果として「145」は、よりマイルドで好ましいクルマに変化を遂げたものの、シビック誕生後では遅きに失した感もあり。この「クーペFI」は、145登場の際に新設されたシリーズ最上級グレードで、唯一、独自開発の機械式燃料噴射装置を初めて装着した90ps(キャブレター版は80ps)仕様の1433ccエンジンを搭載。パワーユニットで25kgほどの軽量化を得たことに加え、後輪がクロスビーム/半楕円リーフ独立という独自の足まわりを締め上げたことで、過大なアンダーステアは減少し、シビックほど俊敏ではなかったが、145のハンドリングは1300時代より大幅に向上した。145では4速マニュアルのみだった変速機に、1973年5月から独自のホンダマチック、スターレンジの無段変速仕様(以前は3速自動変速のホンダ・オートマチックだった)を追加。1973年11月には保安基準対策を実施。シビックのヒット/増産により存在意義がより一層薄れた145は、まずセダンが自然消滅し、1974年秋でクーペも数奇な生涯を閉じた。

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グレード名 型式 排気量 ドア数 シフト 駆動方式 ※1 定員 燃費 ※2 価格
クーペFI - 1433cc 2 4速MT フロア FF 5 - -

1.ドライバーが任意で駆動を2輪・4輪を切り替える事が出来る4WDを「パートタイム」、車両の設定で常時又は可変又は切替えを行う事を主とするものを「フルタイム」として表示しています。

2.燃費表示はWLTCモード、10・15モード又は10モード、JC08モードのいずれかに基づいた試験上の数値であり、実際の数値は走行条件などにより異なります。

価格は販売当時のメーカー希望小売価格で参考価格です。消費税率は価格情報登録または更新時点の税率です。

販売期間中に消費税率が変更された車種で、消費税率変更前の価格が表示される場合があります。

実際の販売価格につきましては、販売店におたずねください。

2004年4月以降の発売車種につきましては、車両本体価格と消費税相当額(地方消費税額を含む)を含んだ総額表示(内税)となります。

2004年3月以前に発売されたモデルの価格は、消費税込価格と消費税抜価格が混在しています。

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